私たちの会社は比叡山の麓に位置している関係もあり、京都にいく機会も多いのですが、日に日に人が多くなってきているのを感じます。本格的な春に1日1日近づき、まだ少し早いですが桜の開花が待ち遠しく感じられている方も多いのではないでしょうか。
今の時期は春分の桜始開(さくらはじめてひらく)という季節にあたります。
桜といえば代表的な品種がソメイヨシノです。この桜は江戸時代、東京の豊島区にあった染井村(そめいむら)で植木職人が掛け合わせて生み出したのが始まりで、それまでは吉野の山桜が主流だったようです。
先日もあるご依頼をうけて、立派なソメイヨシノを植栽させていただきました。桜は大きくなる、虫がつきやすいなどの理由で嫌がられることがあるのですが、基本的な育て方を理解すれば、そこまで難しい樹木ではありません。何と言っても春の訪れを告げてくれる樹木なので春には欠かせない樹木といっても過言ではありません。
さて今日の本題のSDGs。先日からの続きですが、今日はカードゲームを実際にしてみて感じたことをお伝えしたいと思います。
このSDGs。先日もお伝えしましたように2015年に国連にて採択された2030年までに達成する目標のことで、17つの目標があります。
ustainable :持続可能な
evelopment :開発
oal:目標
一つ一つの目標をみていくと、大きなキーワードとして、経済・環境・社会の3つがあります。この3つのキーワードについてどのようにバランスよく達成していくか、ということがカードゲームの中で体験できるように設計されています。
私だけでなく、当日参加していた人皆のほとんどが、経済=ビジネス、数字といった点については非常に早い段階で飲み込むことができたのですが、この経済と、残りの2つの環境と社会をどのようにバランスをとるかについて、少し時間がかかっていたように思います。
私たちは自然に近い場所で仕事をしている関係もあり、環境というキーワードにはイメージがしやすいのですが、私たちが一人の消費者として考えた場合に、環境に配慮していないモノを購入し、使用することで日々少しずつ間接的に環境破壊を推し進めていることがあります。
例えばポテトチップス。
ポテトチップスは、ポテトを油であげて作られているのですが、この油が問題なのです。
この油の多くがパーム油を使用しており、この油がとれるアブラヤシを育てるために森林を伐採しているという現実があります。つまり、ポテトチップスの消費が増えれば増えるほど、パーム油の消費が増え、アブラヤシが増え、共に森林が伐採され、現地の人々が安い賃金で労働を強いられるということが起こります。
この場合、経済面ではよいのですが、環境・社会といった面からいうとSDGsの目標を達成できていないことになります。
今回の研修を通して、一消費者として、日々の小さな行動では何も変わらないと考えるのではなく、まずは今何を起こっているのかを知り、自分たちができる小さなことを取り組んでいくことが大切と改めて感じました。
また私たちは直接的に自然・環境と関係性のある仕事をしています。私たちの理想とするお仕事を通して、どのように自然・緑・お庭・草花といった観点から人々とのつながりを創造していくことが大切なのか、少しずつ考えていきたいと思います。
昨日照明計画のチェックをしてきましたこちらの現場。人工的な建物の中に、自然を取り入れることで、街中にいながらも、小さな自然を近くに感じることの空間に仕上がりました。改めて写真撮影を予定していますので、またアップいたしますね。