近江庭園のお庭トーク | 心惹かれるお庭の力があなたのビジネスに新たなバリューを

お庭づくりの道と強い意思

作成者: 寺下 真司|2020年3月24日

日に日に暖かくなってきましたね。

今は春分です。この春分の第一日目を境に、昼は長く、夜は短くなり、本格的な春を迎えます。
ちょうど3月から4月の季節の変わり目と同時に、人々の暮らしの中においても、様々な転換期です。

どのお仕事においても、人が成長するには本当に時間がかかります。
そしてその時間の中で様々なドラマがあります。

この3月末を持って、弊社スタッフが一人卒業します。

彼は実家が造園業をされており、大学を卒業を期に、造園の道に進むことを決めました。
大学ではまったく違う内容を専攻していたため、文字通りゼロからのスタートでした。

最初は本当に体も細く、(今でも細いですが・・・)
私たち庭師の仕事は夏は暑く、冬は寒い中での仕事が続くかなと心配になったこともありますが、
自分でこの道に進むことを強い意思を持って選択したこと、近江庭園を選択したこともあって、
5年という短い期間でしたが、きっといろいろなものが凝縮された時間だったと思います。
いろいろな意味で笑。

これから実家の家業に入ることになり、今まで以上に大変なこともあると思いますが、
近江庭園で経験したことを基に、彼が活躍してくれたらいいなと思います。

共に庭づくりをしてきた仲間として、いなくなることは本当に寂しいですが、
お庭のもつ魅力を一人でも多くの方に伝えてもらればと思います。

最近、さまざまなお客様から近江庭園さんは若い技術者がいて、活気があっていいね!とお声を頂戴します。
元気だけがとりえという話もありますが(笑)、お庭づくりへの強い意思を皆もっています。

私たちが作るのはお客様からご依頼いただくお庭という形あるものですが、
このお庭があることでしか得られない時間を作っていることを忘れずに、
これからも技術者を育て、仕事をしていきたいと改めて思いました。

もうすぐ4月。みなさんの周りでも様々な別れ、出会いがあると思いますが、
一つ一つのご縁を大切にしていきたいものです。

*本当は全員で撮影できたらよかったのですが、今終盤を迎えている現場での1枚です。