明日の16日頃から新しい季節 雉始雊(きじはじめてなく)という季節です。
雉(きじ)といってもあまり馴染みのない感じもしますが、雉は日本の国鳥で、美しい羽の色が昔重宝されていました。鹿や猪と同じように、食用としても料理の中で登場することもあります。あと桃太郎にも出てきますね。
人の頼みごとを素っ気なく断る、拒絶することを「けんもほろろ」といいますが、この「けん」は雄の雉の「ケーン・ケーン」という求愛の鳴き声から、ほろろは、雉が翼を激しく羽ばたかせ音を立てる行為 母衣打ち(ほろうち)からきているようです。
以前から私たちの地元に古い神社 那波加神社(なばかじんじゃ)があることは何度かお伝えしていますが、この雉そして、鹿は那波加神社の守り神としてされているため、私たち地元のもは、雉・鹿を食べてはいけないとされています。
さて今様々な形でお庭づくりのご依頼を頂戴しています。
・新しく家を建てる、設計中なので、一緒にお庭を検討している
・長年住んだ家を改築・リフォームしたので、昔からある庭が荒れているので綺麗にしたい
・歴史ある物件を、今までとは違って、レストランなどの店舗へと活用目的を変えるので、一緒にお庭を整備してほしい
・別荘を持っているが、お庭部分が広いため少し手を入れたい
と、そのご依頼の背景は様々です。
そして、ご依頼の目的が様々ということは出来上がるお庭そのものも様々です。
リビングから見ることを目的とした庭、お庭の中を回遊して楽しむことを目的とした庭、茶道の露地など実際に使うことを目的とした庭などなどです。
私たちがお庭づくりのご提案をする際、お客様の思いやご希望をしっかりお聞きすることはもちろんなのですが、建築とのバランスをしっかり考えてご提案します。
建築とお庭の関係について、あまり重視されていないように感じることが多々あります。どうしてもお庭作りは主役となる建物ができた後になるため、時間的にもご予算的にも様々な理由により我慢を余儀なくされることがあります。
ただ、さまざまなお庭作りの経験の中で、空間として建物とお庭のバランスや調和を考えて計画をすることで、建築とお庭がお互いに共鳴しあい、最終的に空間として、建築単独、お庭単独では成立しない「美しさ」や「時間の流れ」がそこに生まれます。
・弊社 作品集:https://www.oomiteien.com/archives/works
*随時作品集を更新予定ですが、システムの関係上、次回更新は春ぐらいを予定しています。
建築の計画をされているようでしたら、少し立ち止まって、お庭などの建築を取り囲む空間のことに少し目を向けてみるのもよいかもしれません。
こちらは兵庫県三宮市。ある物件を店舗として利用するためにお庭の改修の計画中。。