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日本へのお誘い

作成者: 寺下 真司|2019年10月15日

週末の台風19号の被害の様子を伺っていると、本当に自然災害の恐ろしさをまざまざと見せつけられ、また人では何もできないという虚しさを感じます。この度の台風により被害を受けられた方々が1日でも早く通常の暮らしに戻れることをお祈り申し上げます。

この週末は幼稚園の運動会や、地元の運動会など秋の行事が盛りだくさんだった方も多いはず。

そしてこの台風の影響で、やむをえず中止、または延期になったと思います。娘の通う園でも同様に数日遅れての秋の大運動会となりました。しかも雨の中。。でも娘を含め小さな園児たちは元気よく、かけっこに、組体操に、パレードにと、今まで練習をしてきた成果を出し切っていたと思います。

さて同じ週末。弊社会長はアメリカのテネシー州のナッシュビルという所で、現地の日本庭園を修復するプロジェクトに携わっていました。

 

日本文化の発信拠点として

以前もお伝えしていた海外の日本庭園改修プロジェクト。国からの依頼で、一般社団法人日本造園組合連合会 (通称:造園連)が世界各国にある日本庭園を計画的に改修していこうというプロジェクト。

アメリカ合衆国 カリフォルニア州グレンデール、ミシガン州ブルームフィールド市に続いて3拠点目です。

造園連が依頼を引き受けた背景として、彼らの技術力をいかし、世界各国に作られた日本庭園を本来あるべき姿(作られてから時間の経過とともにメンテナンスがうまく行かず、本来あるべき姿でない)に戻す、また今まで以上によい状態にすることで、日本文化の一つである日本庭園の良さを知ってもらい、実際に日本にきてみたいという方々を増やして行きたいという目的で始まったプロジェクト。

本事業をご存知の方はきっと少ないはず。。。

密かに毎年、着実に進んでいます。

その中で弊社がどのように関わらせていただいているかというと、弊社会長の寺下弘がその改修プロジェクトの現場責任者として、全国より選ばれた業界を担っていく若い庭師を引き連れ、海外の日本庭園を改修しています。1週間という限られた時間の中で、事前に計画された内容を一つ一つ着実に進めていく必要があります。

限られた時間、限られた人数での作業となるため、事前の準備がとても重要となりますが、その辺りは現地の方々とのスムーズなやり取り、また現地の意欲的な職人さんとのチームワークでベストな仕事を目指します。

海外と日本ではやはり天候が違うため、特に植物・樹木などはその土地の特性などを考えて植える必要がありますが、厳密にいうと日本の庭園とは違った感じになりますが、日本文化、日本庭園の良さに触れていただくにはとてもよい場所です。

そして毎回地域の方々との交流目的としたワークショップが開催されるのですが、今回は竹垣の四つ目垣でした。

言葉は違えど、同じ人。自然を慈しむ感覚、安心する感覚は万国共通と思います。今後私たちがどのように関わっていくかわかりませんが、このような日本の良さを世界に発信していくプロジェクトが引き続き継続されることを願っています。

<着手前>

 

<完成!>

 

<ワークショップ>竹垣 四目垣と竹で編んだ花かご