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暑さに負けず、お庭づくり

作成者: 寺下 真司|2020年8月5日

今年は梅雨が長く、太陽の恵を受けて育つ野菜が不作のためか、野菜の価格の高騰していることをちらほら耳にします。農家さん等も大変だと思いますが、安定した供給に落ち着くといいですね。。

梅雨がやっとあけたと思ったら、急に猛暑になり、体がついていかない、、という方も多いのでは。

さてただいま絶賛進行中のこちらのプロジェクト

暑い日差しの中、太陽の日差しをいっぱい受けて暑くなった石を一つ一つ積み上げる作業が進む中、樹木の搬入も同時に行っています。

本当のところ、夏のお庭づくりはできれば回避したいとことなのですが、今回のプロジェクトはオープンの日が決まっているため、その日を目標に今まで準備を重ねてきました。

こちらの大きな樹木も一年前から、根切りをして、鉢を巻いて、厳しい夏でも植えられるようにしてきました。

何事も準備が肝心ですね。

 

先日も作業中に、関係者の方から、ある質問をいただきました。

樹木が枯れないように、水やり(潅水)をしていたのですが、根っこの部分だけでなく、直接 枝や葉っぱに水をかけていたのですが、これはなぜかと・・・

樹木は根っこから水を吸い上げ、成長したり、生命の維持をしているわけですが、木を植える時、必ず根っこがきられた状態になっています。人間でいうところの、血管がきられている状態なので、体の隅々まで栄養を運ぶことができない状態ですね。人間でそんなことをすると大変なことになりますが、樹木の生命力はすごいことに、切られた根は水分、光合成をすることで、再生をしていきます。

切られた根から水分を吸収し、枝葉まで水分を行き渡らせようとすると、少し時間がかかるので、枝葉に直接水をかけることで、水切れが起こらないようにするために、とても重要な作業なのです。夏に植栽をする場合は特にです。

夏のお庭づくりはできれば避けた方がいいので、おすすめしませんが、どうしてもこの時期に木を植えたいなどの場合の参考になさってください。

人間も樹木、あらゆる生命には水が欠かせません。

こまめな水分補給と休息で熱中症にならず気をつけて、暑い夏を楽しく、乗り切りましょう。