近江庭園のお庭トーク | 心惹かれるお庭の力があなたのビジネスに新たなバリューを

植物の特性を理解して、育てることの難しさ。

作成者: 寺下 真司|2019年10月29日

めっきりと秋も深まり、日に日に寒くなってきましたね。

この季節は本当に体調も崩しやすいので、みなさまもおきをつけて。。

 

我が社の玄関に小さな鉢植えがあります。普段は小さな葉っぱをつけるだけで、はっきり言って目立ちません。たぶんこられるお客様も目に止まらないはず。ですが、そんな小さな植物が季節の訪れ、変化を教えてくれます。この小さな植物は大文字草です。決して派手ではありませんが、一つ一つの花が大の字に開き、色あざやかな花は小さいながらも見事です。一言に大文字草といっても、様々な種類があります。

弊社のオンラインショップでも販売をしておりますが、全ての種類のものを掲載できていないので、順次追加していきます。

近江庭園 公式オンラインショップ:大文字草

 

先日ある京都市内のお店の中庭のメンテナンスに言ってきました。

建物に囲まれた環境のため、決した恵まれた環境ではないのですが、室内にいながら京都特有の時間をお客様に味わってほしいということで生まれた中庭です。

 

このお庭にはモミジ・ササ・コケと、種類を限定して植栽をしています。

オーナー様のお手入れのおかげもあって、モミジは元気に育っているのですが、例年の猛暑と豪雨の関係もあって、なかなかコケが定着せず、毎年手を変え、品を変え、この環境にあったコケを模索しています。

コケだけでなく、植物はその土地その土地の環境(天候、気温、雨量など)により、環境にあう合わないがあります。

会長がスタッフによく声をかけます。

人は嫌なことがあればすぐ口にできるが、樹木や植物は何があっても声を発することはできず、葉っぱの色、幹の色などの表面的な変化で教えることしかできない。何が原因なのかを判断して、対応をしていくのが私たちの仕事だと。。

私たちも完璧ではありませんが、一つ一つのお客様のご要望にこたえるべく、物言わぬ植物・樹木に耳を傾け、少しでもいい庭づくりをしていきたいと思います。