近江庭園のお庭トーク | 心惹かれるお庭の力があなたのビジネスに新たなバリューを

緑をそえることで得られる体験。

作成者: 寺下 真司|2019年7月16日

7月も中旬に差し掛かり、暦の上では今は小暑の蓮始開(はすはじめてさく)という時期です。

その名の通り、今の時期の朝、泥の中から生まれたが茎を伸ばし、その先に華やかな大輪の花を咲かせてくれます。蓮の花は夜中2時ごろに蕾が開きはじめ、明け方に一番美しく咲きます。昼ごろには花びらを閉じ、また夜明けに咲くことを繰り返し、4日ほどすると散ってしまいます。そのあとに花托と言われる部分に種をつけますが、蓮はこの種から発芽させることもできますが、通常は泥の中にある蓮の根、つまりレンコンを株分けして、新しく育てることがほとんどです。

今年もどろだらけになりながら平木が春に植え替えをしてきました。

緑を添える。

少し着工から時間がかかってしまったのですが、地元の和菓子屋さんのお庭がほぼ完成いたしました。また改めて写真は取れればと思っているので、模様はまた後日。。

今回のプロジェクトは、何かの機会で集まる時、お客様にお土産として持っていく時に、いつもお付き合いのあった和菓子屋さんの店舗を新しくするとのことで始まりました。

建築の設計・計画についてはお施主様とアーキテクチャーリンクライフ(通称ALL)さんにて進められたのですが、お店の外観だけでなく、店内にてお客様の目線でも、またこちらの和菓子屋さんのご主人、女将さんの目線からも楽しむことのできるようにお庭のスペースが設けられています。

そこに私たちが緑のご提案。

お店のお庭ができるまで。

  1. 建物の計画図、敷地との関係を確認します。
  2. 次にお客様のご意向、建築設計のご意向をお聞きします。
  3. 現地にて、お庭の見え方、見せ方、何か隠したいもの・視線を確認します。
  4. その上で、お庭づくりのご提案・見積を提示、ご要望・ご予算をお聞きして、最終確定まで検討を続けます。
  5. そして計画が確定したら、着工です。
  6. 着工したら、構造物を工種の順番を考えて施工を進めます。
  7. 最終段階として樹木・下草の植栽です。ここが一番重要な作業です。
    塀などの構造物はまっすぐなことが多く、高さ・長さを注意する必要がありますが、植栽作業は樹木・草花は2つとして同じ形状のものがないため、一つ一つの特徴、良さを確認し、素材の持つ良さを引き出すように施工を進めます。

最終的に出来上がったのがこちら。少しだけご覧ください。

これからもお庭があることで、訪れるお客様が何か少し非日常の時間を感じ、心癒される体験をしていただければ嬉しいです。

 

*御菓子処 嶋屋 

http://www.shimaya15.jp/

通常定休日は月曜日ですが、夏季は月曜日・火曜日おやすみの事がありますので、遠方からお越しの方は事前にお電話していただくなど、ご注意ください。本作業中も今日休みですか?とお尋ねのお客様がたくさんいらっしゃいました。玄関の扉に暖簾がかかっていたら、営業されています。11月から4月までのいちご大福がとても有名ですが、この時期のアメリカンチェリー大福も甘さと酸味の絶妙なバランスでとても美味しいですよ。