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育つ環境を整える。

作成者: 寺下 真司|2019年6月4日

早いもので6月ですね。

先月末の休日にお茶会のお手伝いにでていたのですが、400名ほどのお客様に起こしいただき、うれしい反面、1日着物をきていて、たっぷり汗をかき、疲れ切っていました。それに加えて、この季節は風炉といって、釜が炉の中にあるのではなく、畳の上に釜を置くため、炭により煮立ったお湯の入った釜の前に座るだけでも汗だくです。

日中は日差しも厳しく暑いですが、朝夕はまだまだ肌寒く、体調を崩しやすい季節ですので、みなさまもどうぞお気をつけください。

 

さて、春がすぎて、夏といえば色あざやかな花もいいのですが、涼しげに白い花が咲いているのを見ると、ふと暑いのを忘れさせてくれます。

ドクダミの花

こちらは特に育てているという訳ではないのですが、玄関横にそそっと毎年綺麗な花を咲かせてくれます。

ギボウシの花

こちらも派手な花ではないのですが、樹木の足元に大きな葉が特徴のギボウシがこの季節になると花を咲かせます。

 

掃除と水やり。

ご紹介をさせていただいたドクダミ、ギボウシ然り、植物にはそれぞれ特性があります。例えばたくさんの日光を好むもの、全くの日光を必要としないもの、水を好むもの、あまり水を好まないものなど、それぞれの特性を知った上で、環境を準備する必要があります。

人を育てるのと同じですね。チームのリーダーなどをされている方はイメージしやすいかとおもいますが、人が活躍できる環境はどういったものかを考え、その人の良いところを伸ばしていく。お庭も同じです。それぞれが持った良いところを生かすことで、空間としての良さを引き出すことができます。

その基本となるのが掃除と水やりです。

特にコケがよい例なのですが、コケの上に落ち葉など余計なものが落ちていると、まず必要とされるコケがコケに当たらず光合成ができません。またこの暑い季節にコケの上に落ち葉があると、雨が降ったあとの水分と暑さで蒸れてしまい、コケがダメになります。

そして水についてですが、もうすぐジメッとした梅雨の季節ですが、雨の降らない日が続いた日は植物も人と一緒で喉がカラカラです。そんな時は夕方にこれでもかというぐらい、たっぷりと水やりをしていただくことで植物も元気を取り戻します。私の経験上ですが、水のやりすぎで枯れてしまうということはあまりないので、暑かった日は十分に水をあげていただくといいと思います。日中の水やりは、暑さで水がお湯に変わってしまい、返って植物にとってはよくないので、少し涼しくなった夕方が最適です。

 

 

よく花が咲かない、樹木が枯れそうだと相談を頂戴しますが、原因は必ずあります。その原因を早い段階に気づき、早めに対処できると大事にならずにすみますので、何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。