近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

『初心者におすすめ、土づくりの基本とポイント』

作成者: GardenPorter|2015年7月14日

土づくりは、植物を育てたり栽培したりするうえでとても大切です。特に地植えの場合には土づくりをしっかりしておけば、植物は元気よく生育し、安心してお世話にとり組めます。

★センノウゲ(仙翁花)

・草丈・・・40㎝〜70㎝
・花期・・・6月〜8月

昨日までは全部つぼみだったセンノウゲが今日、一輪だけ咲きました
雄しべが紫色なのが特徴です。

土の環境は、適度な保湿性(水分を蓄えて保とうとする要素)と適度な排水性(常に水分が必要以上に滞留していては根っこが息ができなくなり、ついには腐ってしまうことがあります。根っこも呼吸するのです。

そうすると地上部の茎や幹や枝、葉っぱも水分や養分を得ることができなくなり、枯れてしまうことになります。ですから、土の中には、水分も必要ですが、空気が通るすき間も必要なのです。

ミミズ

お庭の土をスコップで掘っているとミミズが出てきたことがありませんか? このミミズがいる土の環境と言うのはすごく植物にとってはよいのです。なぜなら、ミミズが土の中を進むことによって土壌を粒状にしてくれてほぐれます。そして、空気も通りやすくなり、排水性も生まれるのです。そのうえ、ミミズの排せつ物が植物の栄養にもなります。

樹皮堆肥

樹皮堆肥はホームセンター等で手に入ります。樹皮を砕いて発酵させた土壌改良材でバーク堆肥と呼ばれています。これを土の容量の2〜3割ほどの量を混ぜ込みます。バーク堆肥自体には栄養分はほとんどありませんが、微生物が発生し、その微生物が排泄することによって土中に栄養分が含まれるようになります。(環境が整うのに数ヶ月の期間を有します)

また、樹皮が土中に混ぜ込まれることによって、土中に空隙(すき間)ができ、保水性と排水性の両方の環境を整えることができます。

有機肥料

有機肥料とは、油粕・鶏糞・牛糞 等で、動物や植物性の有機物から作られた肥料です。有機肥料は、土に混ぜ合わせたのち微生物によって分解されて無機化してはじめて肥料となり、植物に吸収されます。そのため、効果が表れるまで時間がかかります。ですから、植物の休眠期に入る12月〜1月くらいに、この肥料をやるとちょうど植物の活動期の春ころに肥料としての効き目を発揮します。これを寒肥え(かんごえ)と言います。

根っこのすぐ近くに有機肥料を混ぜ込むと、発酵時に根っこが痛みますので、注意が必要です。別の場所で土に混ぜ込んで、最低二週間ほどしてからその土に植えるという方法もあります。

化学肥料

化学肥料とは、化学的に合成しあるいは天然産の原料(無機質原料)を化学的に加工して作った肥料です。効果が出るのが早く、効き目も有機肥料程は長く続かないです。

樹皮堆肥は、土づくりのベース的な要素があります。化学肥料には特に樹皮堆肥を混ぜ込まないと土が硬くなっていく傾向にあります。有機肥料と化学肥料とは樹種や品種使いたい時期(花期等)など様々なケースによって使い分けることがあります。また、品種によっては肥料を必要としない時期があり、そのときに一生懸命肥料をやっても植物はよろこばないということになります。

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