近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

だれでもできる 蚊の発生予防対策!

作成者: GardenPorter|2015年7月25日

今日は蚊の発生対策についお話しします。

 

★先日、外構工事でアプローチとガレージの間に植えました。

  ・ハナミズキ

  ・アジサイ“アナベル”

  ・ラベンダー

  ・ヘデラ“アイビー”

  ・斑入りヤブラン

  ・クリスマスローズ

  ・ウエストリンギア

  ・アナキリュース

  ・アルケミラモリス

  ・フウロ

 

 昨日は、蚊の防御対策といううことで、ガーデニング作業時の服装についてお話ししましたが、今日は、蚊の発生を少しでも抑制して少なくしましょうということをお伝えします。

 

 蚊を少なくする??? 「そんなこと出来るか〜っ ふざけんな!」そんな声が聞こえてきそうです。私もそう思っていましたが最後まで聞いてください。

 

 蚊は、昆虫です。ですから、卵→孵化→幼虫→蛹(さなぎ)→(変体)成虫 というステップを繰り返します。

 卵から成虫までは早くて10日間、気候にもよりますが平均12日間ぐらいで成虫になります。そして、何と言っても特徴的なのが、卵〜蛹(さなぎ)までの間を水の中で過ごします。トンボのやごや、蛍と同じ感じですね。成虫ではご存知の通り空中を飛び回ります。プィィィィンって。

 成虫になったあとは30日〜40日間の寿命で、一生の間にメスは4回〜5回、卵を水中に産みつけます。6日から10日間ピッチで産卵という感じですね。一回に産む卵の数は100個〜300個で、平均すると200個産むことになります。六日ごとに200個の卵と言ううことは、一生のうちに5回×200個で1000匹の蚊を、この世に送り出しているのです。

 

 子孫繁栄系図を書いてみました。すごく解りにくいと思いますが、じろじろ見ていると見えてくると思います。

 たぶん考え方はあっていると思うのですが、とにかく最初にアダムとエバ(イブ)がいたように、一対の蚊(2匹)から子孫が増していくことを想定すると、37日目には、6万匹をこえる親類縁者にまで広がる計算です。あくまで病死や事故死等がないと考えてですが・・・  さらに38日目以降の増え方をイメージしてもらう驚きのことがわかります。18日後の56日目には単純に考えても2億匹になります。2匹から始まって、二ヶ月後には2億匹・・・恐ろしい増え方です。

 

 お庭や、ガレージ、玄関先等に雨水のたまった使っていない容器を放置していません か? 洗面器、ペトボトル、傘たて、植木鉢の受け皿、履き替え用のスタッドレスタイヤ、自転車カバーのビニールのくぼみにたまった水でも蚊は発生するので、明らかに不要な水たまりは無くしましょう。これはすぐにできる予防策です。

 

 お庭に池がある場合は、メダカや金魚を飼うとボウフラ(蚊の幼虫)を食べてくれるので成虫になるのを予防できます。以前、私が釣ってきた魚を水連の鉢に放しじっと観察していると、食べるわ食べるわボウフラを その様子は掃除機で吸い込むようでした。

 

 水を空には出来ないが交換なら出来る場合、防火用水のバケツの水や日本庭園の手水鉢の溜まり水などは、1週間に一度はすっかり水を捨てて入れ替えることによって、蚊の成虫になるのを抑止できます。産卵から成虫になるまでの期間が早くても10日間かかるからです。飛んでいる蚊を追いかけて捕まえるのはとんでもなく大変ですが、水の中にいる卵、幼虫(ボウフラ)、蛹(さなぎ)なら、容易にやっつけれます。やっつけ仕事ではダメ、完璧に入れ替えましょう。ボウフラはちっちゃいので油断してるとすみっこで生きのびるやつがいるといけないので・・・

 

 雨水マス(雨樋の雨水等が流れ込んでくるマス)には、泥溜めというものがあり、常に水が溜まっています。そのうえ薄暗い環境なので蚊にとって絶好の繁殖場所です。ここの予防策は、金属の銅を水中に沈めておくとで銅イオンの効果で死滅し予防できます。効果が得られる銅の量はたまっている水1リットルに対して十円玉20枚分の量です。銅製の針金(銅線)がホームセンターで購入できるので、それを必要な長さに切ってくるくるっと投げ輪のように巻いて束ねてマスの中に沈めておきましょう。

 

 みんなで徹底して予防対策したらずいぶんと蚊は減ると思います。

 

 みんなでやろう、エイエイオーッ!!

 

追伸、

 蚊が地上に増え続けないのは、コウモリなどが大量に蚊をはじめとする昆虫を餌としていることと、池等では魚がボウフラ(蚊の幼虫)を食べてしまうことなどで大自然のバランスがとれているようです。

 

 山野草の初心者も安心のネットショップ“GardenPorter”(ガーデンポーター)は、ただいまリニューアルオープンの準備中です。

 

8月下旬リニューアルオープン予定です。

 

よろしくお願いいたします。