ガーデニングやお庭には、木が植えてあることでしょう。お庭というほどのスペースがなくても、門柱に添えるようにして樹木が一本だけ植えてあるというおうちの方もたくさんいらっしゃると思います。木の剪定時期についてお話しします。
★アブチロン(通称:チロリアンランプ・ウキツリボク・ショウジョウカ)
・花期・・・6月〜10月
写真の赤い風船みたいなのがつぼみです。
大変風変わりな形のつぼみで、色もとても鮮やかです。
ひとつだけつぼみをつけていました。
木は成長し続け伸び続けます。当然です生きているのですから。そうして伸びすぎてくると、剪定をすることになります。剪定とはいわゆる木の散髪です。みなさんも例外なく髪の毛を散髪(カット)をするでしょ? 形を整えるために、伸びてきてボリューム感を抑えるために髪をすいたり、うっとうしくなってきからバッサリ切るとか・・・などなど。
木の生長する要素
植物は葉っぱが緑色をしていますよね、これは葉緑体というものが植物にはあって、日光を浴びて光合成をして、エネルギーを得ています。また、葉っぱで得たエネルギーを幹や枝に貯えるようです。そのエネルギーを自分の成長に活かし、冬の寒い季節の冬眠時期が明けて春の暖かい芽吹きの時期になると、幹や枝に貯めておいたエネルギーを使って新しい葉っぱを芽吹かせたり、桜などであれば葉っぱっを芽吹かせる前に枝全体に一気に花を咲かせることができるのです。でっすから、夏の厳しく強い陽ざしを十分に浴びることは本来の意味からはとっても大切なことなのです。土中の肥料や水分も欠かすことはできませんが、今の時期の陽ざしも何気ないように思えますが、大切な役割があるのです。
造って間もないお庭の場合の剪定時期
今お話ししたことを踏まえてイメージすると、造りたてのお庭なら植木屋さんに植えてもらった木もはじめはスリムで、背も低く、ボリュームもあまりありません。たいていはそういうものです。お庭は育てていくものですから・・・ この場合は、春から夏、秋の落葉時期にかけて充分に日光を葉っぱに当てる、日々日光浴です。ビーチでパラソル、サングラス、トロピカルジュースって感じですね。そうすると来春以降ぐんぐんと成長し、すき間だらけのお庭がボリュームを増し板についてくるというあんばいです。
ですから、こういうケースだと木の冬眠期に入る11月〜12月くらいに木のフォルムを整える意味で不要と思われる枝等を剪定して整えてあげます。最低限の剪定にとどめておくということです。
目一杯フルにエネルギーを貯えさせてあげて、必要最低限の散髪をする。
成熟したお庭の場合の剪定時期
お庭というのは限られた空間、スペースです。ですから、木たちには申し訳ないのですがいくらでも大きく成長してね! という具合にはいきません。ある程度の大きさでとどまってもらわないとお庭じゃなくジャングルになっちゃいます。現にそういうお宅から剪定の依頼を何度も受けたことがあります。
お庭の木がころ合い良いくらいに成長してきたら今度は、その成長を抑制した方が木の形を崩さずに維持しやすいです。するとどうしたらいいか、それは、梅雨が明けてからお盆くらいまでの間に葉っぱの数を減らすことをイメージして、木のフォルムである骨格を損なわないように、透かすように剪定します。そうすると、葉っぱが少なくなり、自分の図体(ずうたい)にたいして、必要量のエネルギーを蓄えることが制限されます。よって、来春ぐんぐんと成長するには力不足となり、ゆっくりペースの成長になりお庭の維持に適した剪定に時期のチョイスということになります。
あまりエネルギーをあたえずにして、成長を抑制してプロポーションを保つようにする。
木の品種や樹種によっては、性質上剪定時期がこのタイミングでないと具合が悪いというものも中にはありますので、今日のお話しをまるまる鵜呑みにしないようご注意ください。ご近所の造園屋さんに直接お庭を見てもらって、アドバイスを細かく受けられるといいでしょう。
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