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日本の文化 「苔」 を育ててみよう 〜 種類編 〜

作成者: GardenPorter|2015年8月19日

 お庭→日本庭園→苔というイメージがわき出てきます。コケってしっとりした感じを与えてくれて、愛でていると心がスーッとなんとも言えない落ち着き感に陥ります。林や森、渓流が流れる山道を散策するときの気持ちに似通ったものを覚えます。

 この日本の文化である苔についてお話します。

 

★ハイゴケ 

 

 

★ヤマゴケ(山苔)

 

 西洋にも自然界に苔はありますが、お庭のアイテムとしは活用しないようです。環境の違いや文化の違いが影響していると思われます。

 逆に日本では、元来なじみが深く、日本庭園、茶庭、盆栽、によく使われています。最近では苔玉がありますよね。「君が代」の歌詞の中にも登場します。また、石灯籠や手水鉢、石畳み、石階段などに自然に苔がつくとたいへん情緒があり、風情あるものと称賛されます。ついた苔をきれいに掃除して取ってしまおうもんなら怒られる始末です。風情よく人工的に苔をつけようと思ってもできないことですからね。そこには年月が必要で、また年月を感じさせてくれるのですね。

 

苔の種類

  1. スギゴケ(杉苔)

   学名:Polytrichum juniperinum

   苔の中では一番有名ですが、維持して長く育てるのは非常に難しくデリケートです。

 

  1. ヤマゴケ(山苔) 

   別名:ホソバオキナゴケ(細葉翁苔)学名:Leucobryum juniperoideum

      アラハシラガゴケ(粗葉白髪苔)学名:Leucobryum bowringii Mitt.

 

   乾燥気味を好む。ホソバオキナゴケもアラハシラガゴケもシラガコケ科です。

   乾燥すると白髪のように白くなる。(名前の由来)

   過湿の状態だと濃い緑色に変化します。

 

  1. スナゴケ(砂苔)

   学名:Racomitrium japonicum

   乾燥を好み、蒸れに弱い。下地は砂質土が良く、水はけを良くするということ。

 

  1. ハイゴケ(這い苔)

   学名:Hypnum plumaeforme wils.

   乾燥に強い。比較的張りやすい苔。陽が当たるところから日陰まで適応しますが、長時間直射日光を浴びると黄色く黄変し、見栄えが良くない。

 

  1. カモジゴケ(髢文字苔)

   学名:Dicranum scoparium Hedw.

   日向と乾燥を嫌う、成長すると高さが10㎝ほどにもなる。

 

  1. ハネヒツジゴケ(羽根羊苔)

   学名:Brachythecium plumosum (Hedw.) B.S.G.

   茎のほふくによって増殖する。陰地と湿潤を嫌う(半陰地なら大丈夫)

 

  1. コツボゴケ(小壺苔)

   学名:Plagiomnium acutum

   横へ横へと這っていくほふく性の苔で、日陰の湿潤地を好みます。

 

  1. フデゴケ(筆苔)

   学名:Campylopus umbellatus

   名前の通り、様子が筆のようになっており、つやがあり日光を反射して美しい。

   チンチラみたい。日向から半日陰を好む。

 

 この他にもまだいろいろあります。また、地域によっては、同じ苔でも名前の呼び方が違うものもたくさんあります。

 

関連記事→日本の文化 「苔」 を育ててみよう  〜苔の特徴編〜

 

     日本の文化 「苔」 を育ててみよう  〜苔の育て方編〜

 

 

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