「宿根草」という言葉はガーデニングやお花が好きな方でなくてもよく耳にする言葉です。でも、はたして「宿根草」ってどの花が宿根草で、どの花が宿根草じゃないの?と思っているガーデニング初心者の方は少なくないと思います。今日は宿根草についてお話しします。
★プルンバコ(和名:瑠璃茉莉 ルリマツリ)
宿根草
知人の玄関先で咲いていました。
宿根草は草か木かというと文字通り草です。専門用語では草のことを草本(そうほん)と言い、木(樹木)のことを木本(もくほん)と言います。
参考ブログ記事▶『草と木のちがい』
また、草(草本)は、一年草と多年草との大きく二つに分類され宿根草はそのうちの多年草です。多年草は、二年草、常緑多年草、宿根草(落葉多年草)の三つに分類されます。
次に、それぞれを簡単に説明します。
草>一年草・・・種から発芽して成長し開花→結実→枯死(根っこまで枯死)のサイクルを一年間のうちに終える植物。(アサガオ、ヒマワリ 等)
草>多年草>二年草・・・多年草の中に「二年草」というのがあり、種→発芽→茎・葉っぱの成長→越冬→開花→結実→枯死(根っこまで枯死) 一度寒い冬を越さないと花がつかない植物で冬をまたいだ二年未満を1サイクルとして一生を終えます。二年草といっても2回花を咲かせるわけではなく、花は1回、寿命は二年未満ということです。ややこしいですね。
(パセリ、テンサイ、アメリカナデシコ、ゴボウ、ナズナ、コムギ 等)
草>多年草>常緑多年草・・・二年草以外の草で複数年生存しかつ、常緑(冬の期間も茎や葉っぱが緑を保つ)の植物を多年草と呼びます。毎年花が咲きます。(ミント、マツバギク、ヤブラン 等)
草>多年草>宿根草・・・二年草以外の草で複数年生存し冬には落葉し根っこだけで越冬し、春には茎や葉っぱが再び伸びてくる植物を宿根草と呼びます。毎年花が咲きます。
★斑入りホウチャクソウ(宿根草)
★ヒメアガパンサス(宿根草)
★キキョウ 紫(宿根草)
★ハコネギク(宿根草)
★ニワゼキショウ(宿根草)
★ヒメオウギアヤメ(宿根草)
★キキョウ(宿根草)
★ドクダミ 一重(宿根草)
★ドクダミ 八重(宿根草)
★センノウゲ(宿根草)
★アケボノフウロ(宿根草)
★タイタンビカス(宿根草)
整理してまとめると、宿根草は、草(草本 そうほん)で、多年草で、落葉植物で、冬は茎と葉っぱは茶色くなり枯れてようになります。根っこだけが生き越冬し、春には新しい茎と葉っぱが出てきて花は毎年咲きます。
宿根草は冬に茎の部分が茶色く枯れたようになってしまい、立ち枯れ状態で茎が残ります。消えてなくなるわけではなく見栄えが良くないので、冬には地際でカットしましょう。
鉢植えの宿根草は、何が植わっていたのかを鉢の底に記しておくといいでしょう。お庭に地植えの場合はどのエリアになんの宿根草が植えたあったのかを植物札に明記して土に挿しておきましょう。冬に間は地上部がすっかりなくなってしまうので何が植わっていたのかサッパリ分からなくなってしまいますからね!
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