近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

ガーデニング初心者にワンポイントアドバイス 〜病気の植物に薬を何度散布しても治らない?編〜

作成者: GardenPorter|2015年8月30日

 みなさん、お庭やベランダガーデンのケアはいかがですか?植物の水やりの忙しさも落ち着きつつあるのではないでしょうか。今日は、植物の病気の対処についてお話をします。

 

 ★クルマユリ(車百合)

学名・・・ Lilium medeoloides A. Gray

草丈・・・30㎝〜1m

花期・・・7月〜8月

 

 毛虫などの害虫の場合は、薬を使わずに一匹一匹ていねいに割り箸でつまみ殺すこともできますが、スス病やうどん粉病などの病気になった植物は薬剤の散布治療がほとんどです。

 病気になった植物の菌や、カビは摘み取ることは不可能だからです。

 

 毛虫やアブラムシなどの害虫の場合は、薬剤を散布したとしても1回散布すれば、そこにいる虫はほぼ駆除することができます。しかし、菌やカビ等に犯され病気になった植物は、たいていの場合1回の薬剤散布処置ではなかなか治らないものです。人が風邪をひいた場合でも数日は薬を飲み続けるのと同じです。

 治るまで何回か散布を繰り返さなければなりません。もちろん病気の種類や、使う薬の種類によって散布する回数は違ってきます。

 

 薬剤散布治療のポイントは、完治するまで、薬剤散布治療を薬の使用方にしたがってやる続けることです。なぜなら、ほとんど治ってきたのに薬剤散布をやめてしまうと、わずかに残っている菌やカビがまたそこから繁殖や増殖をし、元の木網になってしまいます。人の水虫と同じ原理です。

 

 もう一つの重要なポイントは、菌やカビは薬剤に対して抗体を持つので、特定の薬剤をやり続けているとだんだんと効かなくなるのです。恐ろしいことですね。

 人の病気と薬の関係でも、こういうこと聞きますよね。ですから、ずーっと薬を散布し続けているのに植物の状態がすっかり良くならない場合は、違う銘柄の薬剤を試みてください。

 薬を変えるだけで、みるみる良くなることがあります。

 

まとめ

薬剤散布は治るまで繰り返しやり続ける。

時々、薬の銘柄を変える。

 ※薬剤の使用は、使用方法の注意書きにしたがって散布しましょう。

 (希釈倍数、散布間隔日数、年間の散布限界回数、他に混ぜて良い薬の種類 等々)

 ※薬剤散布は風のないときにしましょう。

 ※事前に散布告知を隣近所のお宅に知らせましょう。

 ※散布時の服装・・・マスク、防護メガネ、ゴム手袋、帽子、長袖、長ズボン(できれば上下雨具の着用)

 

 

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