近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

庭師とめぐる、庭めぐり〜妙心寺退蔵院・前編〜

作成者: GardenPorter|2015年10月7日

今回から始まりました、「庭師とめぐる、庭めぐり」シリーズです。

庭めぐりは、宝探しのような謎解きのようなワクワク感がいっぱいで、童心に帰って楽しめるので私は大好きです。

このシリーズは庭師の目線で、普通に見ていたら見過ごしてしまうような小さな発見「いとをかし」なことや、季節のうつろいを紹介していけたらいいなと思っております。

記念すべき(?)最初の庭めぐりは京都の名庭「妙心寺退蔵院」です。

それでは一緒に見ていきましょう。

実は私、京都の有名な庭園は一通り見て回ったことがあるのですが、この退蔵院は初めて訪れます。

なのでどんなものに出会えるのか、楽しみで仕方がないです!

わあっ!いきなり大きなアカマツのトンネル発見です。をかしです。

なんて太い幹だこと・・・!今まで一体どれだけの人をくぐらせてきたのでしょうか。

赤くたくましい幹に悠久の時を感じながら、ちょいと失礼!くぐらせて貰いました。

お次は・・・赤い幹は赤い幹でもナツツバキのお出迎えです。しかも4本!

いや〜キレイな幹だな〜。え?さっきから幹しか見てないって?そんなことないですよ!

ちなみにこういった幹が美しい樹木は家の窓際に植えるのがいいのです。

ついつい幹の美しさに惹かれて、窓の上まで見たくなって、庭に出たくてしょうがなくなります。

こんな感じで樹木の観察をしていると・・・。

な、なんだこの木は!!この変わった葉の形、私のデータベースにはありません!いとをかし!

よく見ると名札がついていて、「珊瑚の木」とあります。

ですが図鑑で調べてもネットで検索しても全く引っかからない・・・。

謎です。まさかこんなに早く謎に出会あうとは。退蔵院恐るべし。

これだから庭巡りはおもしろいのです。

そして大きな見どころの元信(もとのぶ)の庭へ。

画家である狩野元信が作庭した、世にも珍しい枯山水です。

禅僧がつくる枯山水と比べて、なにか優美な趣を感じます。

ですからこの庭の前で坐禅すると、心がウキウキして雑念が湧いてきてしまいそうな気がします。

丸いツツジと角ばった石のリズムが心地よい、禅に通じていなくても楽しめる枯山水だと感じました。

元信の庭はお寺の軒下に上がって見れるのですが、お寺の中には「瓢鮎図(ひょうねんず)」という山水画が掛けてあります。

ひょうたんでナマズを捕まえようとしている画で、これに因んで退蔵院にはナマズが至る所に登場します。マスコットキャラクターですね。

その辺りはまた後編で紹介しますので、お楽しみに!

記事・・・飛田亮

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