近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

琵琶湖を望む花の楽園!「ガーデンミュージアム比叡」へ行ってきました!〜後篇〜

作成者: GardenPorter|2015年10月28日

比叡山の山頂にある「ガーデンミュージアム比叡」について前回から引き続き書いていきます。

↓前回の記事↓

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上を見上げると「ジュウガツザクラ」がちらほら咲いていました。

江戸時代に生み出された園芸品種だそうで、現代の科学を持ってすれば通年桜を咲かすこともできるんじゃないかと思ってしまいますが、それは野暮なことかもしれません。

なんでも咲けばいいのではなく、季節のうつろいを感じさせてくれるものだから格別にいいものなんですね。

と、自分の浮気心に説法を説いてやりました。

壁が額縁の様になっていて、ここから覗くと一枚の絵画みたく写ります。

この中で撮ればどんなポーズでも様になりそうですね!

ピンク色の花は、コスモスと同じくらい秋を代表する花「シュウメイギク」。

でもシュウメイギクとは名づけられていますが、実はキクではないんです。

アネモネなどのキンポウゲ科というグループに属しています。ですので英名では「ジャパニーズ・アネモネ」と呼ばれています。

意外じゃないですか?しかしこんなに咲いているシュウメイギクは初めて見ました。

そして奥の壁に気になるものが・・・。

横にピンと張った針金に絡ませるように樹木の枝を伸ばしています。

これ、西欧の庭園でよく目にする仕立て方で、「エスパリエ」といいます。

壁面や柵などを緑化するのに用いられるのですが、「え、これっていいの?」と少し罪悪感を感じてしまうのは私だけでしょうか。

ここに西欧と日本の文化のギャップを見た気がします。

園内にはたくさんの「ダリア」が咲いていました。

色も形も様々で、ものすごい数の品種があるんですね。

上の2枚なんか完全に別物です。

今度から「この花なに?」って聞かれて分からなかったらダリアって言おうと思います。

この白いモコモコは「スイートアリッサム」です。

晩秋〜冬の花が少ない時期に咲いてくれる貴重な植物ですが、大きく育てるとこんなになるんですね。

完全に花壇に植わっている他の植物たちが負けています。

この花壇に釣り合うのは・・・ダリアくらいしかないんじゃないでしょうか。ダリアくらいしかないと思います。

最後に、園内から琵琶湖を眺めるとこんな感じです。きれいですね。

園内にあるカフェからもこの景色が望めるので、散策のひと休みにケーキでも食べながら眺めると最高です。

いつもは日本庭園を見てばかりいる私ですが、お花でいっぱいのイングリッシュガーデンも素晴らしいですね!

滋賀・京都に来た際はぜひ足を運んでみてください!

記事・・・飛田亮

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