第2回目を迎える「庭師とめぐる、庭めぐり」ですが今回は滋賀県は坂本にある旧竹林院を紹介していきます。
比叡山の麓、日吉大社のすぐ近くにある旧竹林院ですが、その見どころはなんといっても「苔」でしょう。
園内は至る所様々な種類の苔で覆われていて、私は勝手に「滋賀の苔寺」と呼んでいます。
苔寺といえば京都の西芳寺が有名ですが、旧竹林院もなかなかのものです。
というわけで、苔の魅力が伝わるように紹介していこうと思います。
やって来ました。こちらが入口です。
いきなりですが、門の両脇を固める石垣に他にはない迫力を感じませんか?
実はこの坂本という町は石積みの町としても有名で、町の至る所に美しくも迫力のある石垣があります。
本当はもっと紹介したいのですが、長くなりそうなので坂本の石積みについてはまた別の記事に書きたいと思います。
ここで注目してほしいのは右手にある石積みの上の生垣です。
よく見るとこの生垣、いろんな種類の樹木が混ざっています。
よく観察すると、トウネズミモチ、ナンテン、イヌマキ、サザンカ、アラカシ、ヒイラギモクセイのなんと6種の樹木で構成されていました。
私は関東の出身で、こちらに来てからよく見かけるようになったのですが、これを「混垣」といいます。
もしも虫がついて生垣が全部食べられるのを防ぐため、様々な樹種を植えるのだそうです。
しかし「それにしてもこれは混ぜすぎだろ!」と近くにいた「おおつ光ルくん」に強く突っ込んでおきました。
とばっちりを食らった大津市観光キャラクター「おおつ光ルくん」
心なしか不服そうな顔をしていますが、けっこう強く突っ込んでおいたので、もう大丈夫だと思います。
ちなみにまだここは園内に入る前の駐車場なのですが、どうしてもお見せしたいものがまだ一つあります。
石積みの上の苔の絨毯です。石と石の間の目地にも苔が入り込んでいて、とても綺麗でした。
ちなみにこの苔は「スギゴケ」ですね。
苔のわりに背が高く、触るとふかふかしていて気持ちがいいです。
苔界の中ではかなりメジャーな存在で、よく日本庭園に使われています。
駐車場でこのレベルです。一体園内にはどれ程の苔が待ちうけているのでしょうか。
という所で、今回は終わりです。
旧竹林院の紹介ではなく駐車場の紹介になってしまいましたね。
初めてこのブログを見に来てくださった方、なにもGardenPorterは日本中の駐車場を調査して回るマニアックな集団ではないのでどうか勘違いなさらないでください。
次回はちゃんと園内を紹介しますので、本当によろしくお願いします。
庭めぐりのコーナーは毎週水曜日を予定していますので、お楽しみにしていてください。
記事・・・飛田亮
山野草の初心者も安心のネットショップ“GardenPorter”(ガーデンポーター)は、9月11日にリニューアルオープンいたしました。
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