皆さんはきっとご存知でしょう苔玉ですが、実際につくった経験がある方は少ないと思います。
まん丸の形をした苔のボールから、草花がにょきっと生えているかわいくて美しいあのフォルム。
なんともいえない魅力がありますよね。
どんな植物でも苔玉にしちゃえばかわいくお部屋に飾れる気がします。
今回はそんな苔玉をつくっていこうと思います。
始めにちょっとした土の紹介ですが、ケト土は粘り気の強い土で、保水力に優れています。
ケト土
赤玉土は大きな粒状で、排水・保水ともに優れている性質があります。
赤玉土
苔玉は全体がコケに覆われているだけで乾燥しやすいので、保水性のある用土を使うんですね。
どちらもホームセンターなどで普通に買うことができます。
ケト土7、赤玉土3の分量でまんべんなく混ぜていき、少しずつ水を加えていきます。
そうすると柔らかくなるのですが、目安としては耳たぶくらいの柔らかさといわれています。
しかし土まみれの手で耳たぶを触ってしまうと耳が汚れてしまうので気をつけてください。
もし街中で耳たぶが黒い人を見かけたら、苔玉職人とみてまず間違いないと思います。
丁度いい柔らかさになったら、形を整えていきます。
私は基本的な丸い形にしていきますが、もちろんどんな形でも結構です。
好きな形にしたら、植物を植えるための窪みをつくります。
せっかく丸くしたのに・・・
できた窪みに植える植物に合った用土を入れ、植物を植えていきます。
今回は「赤マユミ」を植えることにしました。
山野草の土を入れ、自分の好みの角度や高さに調整しながら植えこみ、窪みを閉じるようにします。
全体の形を整えたら、いよいよ苔を張っていきます。
使う苔はもっとも張りやすい「ハイゴケ」がおすすめです。
ハイゴケ
苔の隙間から土が見えないように、かといって苔が重なると乾燥してそこから茶色くなってしまうので、なかなか難しいです。
張れたら目立たない色の糸やテグスをぐるぐる巻き付け、苔が剥がれないようにします。
左手でカメラを持っているので、歯で糸を引っ張っています。この瞬間を誰かに見られなくて本当に良かったです。
好きな器に飾って楽しみましょう。
今回はマイブームの瓦に置いて飾ってみました。
苔はすぐ乾燥してしまうので、毎日霧吹きをかけてあげてください。
苔は濡れていたほうが緑が鮮明で美しくなります。
以上、苔玉づくりでした。
今月15日に京都の百万遍で開かれる手づくり市に苔玉を出品する予定なので、よろしければ実物を見にいらしてください!
記事・・・飛田亮
山野草の初心者も安心のネットショップ“GardenPorter”(ガーデンポーター)は、9月11日にリニューアルオープンいたしました。
よろしくお願いいたします。