近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

庭師とめぐる、庭めぐり〜旧竹林院・後編〜

作成者: GardenPorter|2015年11月10日

先週の記事に引き続き、滋賀県は坂本にある旧竹林院を訪ねた様子を書いていこうと思います。

↓旧竹林院・前編↓

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前篇は駐車場だけで終わってしまいましたが、いよいよ園内に入っていきます。

さあ、早速実りの秋にふさわしい赤い実が実っています。

マンリョウ(万両)

この真っ赤な実をつけた木は「マンリョウ」といいます。

センリョウ(千両)

そしてこちらは「センリョウ」

ジュウリョウ(十両)

そしてそしてこちらは「ジュウリョウ」、またの名を「ヤブコウジ」といいます。

なんか名前が似たような感じですが、これらの木々は「縁起もの」としてよく知られていて、日本庭園には必ずと言っていいほど植わっています。

よく見ると実のつき方や葉っぱの形も全然違うので、それぞれ見比べてみると楽しいですよ。

旧竹林院にはありませんでしたが、「ヒャクリョウ」や「イチリョウ」という植物もあるので、気になった方は調べてみてください。

主屋から庭園を見るとこんな感じです。向こうの山が全て苔で覆われているのがわかりますか?

飛石も苔で覆われています。

もはや石の原形を留めていない、苔の塊に見えます。

こっちも苔!

こちらも苔!・・・にまぎれて「ヤハズススキ」が生えていました。

GardenPorterにも置いているヤハズススキ。葉っぱに白い斑が入っていて新鮮な印象です。

もちろん山の方も苔でいっぱいで、

木漏れ日もいい感じで気持ちいいです。

本当に山の小道を歩いているような気分に浸れます。

苔とシダの帽子でおしゃれした石灯籠さん。

石灯籠の笠に苔や雪が積もると、途端に可愛くなるので私は大好きです。

普段は頑固な石灯籠さんの意外な一面を知ってしまった気がします。

灯籠といえば以前少しお話した「織部灯籠」もありました。

地面にそのまま生け込んであり、形や模様もちょっと変わっていますね。

下部の人型のように見える彫刻、実はキリストなのではないかといわれ「キリシタン灯籠」とも呼ばれています。

・・・!!

この木はどこにでも目にする「アラカシ」ですが、葉っぱがとてもおもしろい!

葉脈に合わせて黄色い斑模様が入っています。

突然変異でしょうか?初めて目にしました。いとおかしポイントですね。

もちろん紅葉も始まっていますよ〜。

真っ赤に染まるのもいいですが、これぐらいのカラフルなのもまたいいですね。

個人的には「ナンキンハゼ」という木が今最高に紅葉がキてます。

以上、第2回目を迎えた「庭師とめぐる、庭めぐり」でした。

恐らく来週からは紅葉ラッシュなので、滋賀や京都の紅葉狩りの様子をバンバンお伝えしていくので楽しみにしていてください。

記事・・・飛田亮

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