庭めぐり、無鄰菴編もこれでラストです。
前回に引き続き、気ままに探索していきます。
↓中編↓
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庭園の一番奥まで進むと、ついに流れの上流にたどり着きました。
そこにはやはり滝石組が待ち構えています。
少し控えめな、3段落ちの滝。山奥のせせらぐ小川のような雰囲気にぴったりの滝ではないでしょうか。
少し見づらいですが、小川のほとりには「コムラサキ」がまだ鮮やかな紫色の実をつけていました。
護岸の石組の間から生え、小川にかかるように枝垂れていて、なんともいえない風情を醸し出しています。
さて、無鄰菴は一周ぐるっと回ることができないので、滝まできたら来た道を戻らなければなりません。
そこで道中気になったものを断片的に紹介していこうと思います。
すごい枝ぶりのアカマツ
この写真は大きなアカマツの数ある枝のほんの一部です。
グネグネと曲がりに曲がり、その姿はまるで生きた龍のよう。
葉を全て落とし枝だけ見たらウメと見間違えてしまうかもしれません。
このアカマツは全ての枝がこのように仕立てられているので、下から見上げると圧巻です。
ぜひ、無鄰菴に行った際は見つけてみてください。
草庵の屋根に生えたコケ
完全に私の趣味丸出しですが、大好物なんです。
シダもちょこちょこ顔を出していて可愛らしいですね。
それだけです。
謎の飛び石
この写真、1つだけ変わった石が紛れ込んでいます。わかりますか?
この石です。
他の庭園でもたまに目にするこの石。一体何なのでしょう。
じつはこれ、「石臼」なのです。
現代ではめっきり見なくなった石臼。私も飛び石としてしか見たことがありません。
そんな使わなくなった石臼を、再利用したいという思いからよく庭園に据えられています。
古き良き日本人のリサイクル精神は、本当に素晴らしいと思います。
苔の山々
そして最後に紹介したいのがこちら。
なぜか低木の根元にだけ、スギゴケが山のように生えていました。
なんかおとぎの国っぽくておもしろいですよね。
苔の上に赤いモミジが落ちている様も美しかったです。
以上、無鄰菴の庭めぐりでした。
滋賀・京都の紅葉はすでにピークを迎えている所ばかりですが、まだ見頃の場所もあるので、あと少しだけレポートしていきたいと思っております。
滋賀の「メタセコイア並木」とか、今週末にでも行ってみようと思いますので楽しみにしていてください。
記事・・・飛田亮
山野草の初心者も安心のネットショップ“GardenPorter”(ガーデンポーター)は、9月11日にリニューアルオープンいたしました。
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