近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

☆新商品入荷☆節分の時期に咲く可憐な山野草「セツブンソウ」など

作成者: 飛田|2016年1月27日

本日も新着商品がいくつか入荷しております。

ラインナップはこちら。

・春リンドウ

・至仏ヒメシャクナゲ

・白雪ミセバヤ

・バイモ

・白雪ゲシ

・節分草

・紫センダイハギ

の計7点の草花たちです。

「白雪」「節分」「春」など、もうすぐ季節の変わり目がやってくるこの時期にぴったりのキーワードが並んでいますね。

バイモや紫センダイハギなど、小さな春の息吹、萌芽を感じられる草花もございます。ぜひ芽吹きを楽しんでみてください。

さて、今回はこの中から節分草と白雪ゲシを紹介していきます。

 セツブンソウについて

  • 学名・・・Shibateranthis pinnatifida
  • 属名・・・キンポウゲ科セツブンソウ属
  • 花色・・・白
  • 花期・・・2〜3月
  • タイプ・・・多年生宿根草

 特徴

今年の節分は2月3日ですが、皆さんそろそろ準備はできていますか?

準備と言っても豆まきと恵方巻きとあとは気持ち次第でしょうが、そんな節分に新たな彩りを添えてくれるのがこのセツブンソウです。

節分の時期から春先にかけて小さく白い花を咲かせます。

 

花後、夏になると地上部が枯れ休眠期に入ります。

可憐で儚げな美しさをもつこの花を飾っていればより福を招いてくれるような気がしますね。

 原産地

日本固有種。本州の関東〜中国地域の雑木林などに自生しています。

 その他

レッド・リストにも載っていて、準絶滅危惧種に指定されています。

乱獲や自生地の環境破壊が原因となっているようです。

白い5枚の花びらのように見えるのは萼(ガク)で、本来の花びらは退化し小さな黄色い粒状の蜜腺となっています。

 育て方

高温多湿を嫌い、冷涼で乾燥気味の環境を好みます。

水やりは表土が乾いてからあげるようにし、なるべく葉にかからないようにします。地上部が枯れた後の休眠期には与える必要はないです。

芽が出てから花が咲くまでは日光に良く当て、後は涼しい半日陰の環境で管理してください。

用土は水はけの良さを優先し、軽石砂や赤玉土を主体にすると良いです。

 

 シラユキゲシについて

  • 学名・・・Eomecon Chionantha
  • 属名・・・ケシ科エオメコン属
  • 花色・・・白色
  • 花期・・・4〜5月
  • タイプ・・・多年生宿根草

 特徴

別名スノーポピーと呼ばれるように、清楚な雰囲気の真っ白な花が特徴のケシの仲間です。

春先になると伸ばした茎に数個の花を咲かせます。

葉は大きな心形をしていて、ツワブキによく似ています。

生育旺盛でよく増え、日陰にも強いため陽のあたらないシェードガーデンにも活躍してくれます。

 原産地

中国東部。四川省、湖北省などに自生しています。

 育て方

強い植物なので水はけの悪い環境と夏の西日さえ避ければどこでも育ちます。

冬の間はよく陽があたり、それ以外は半日陰になる落葉樹の下などの環境が好ましいです。

地中の根っこを四方八方に伸ばし、ランナーで増えていくので地植えにする場合は他の植物の邪魔にならないよう注意が必要です。

一箇所に咲かせたいのなら地中に障害物を埋めて根止めをするなどの対策を取りましょう。

以上、今回入荷した草花の中から2点を紹介いたしました。

記事・・・飛田亮