桜もちらほらと咲き始め、いよいよ春がやって来ましたね!
だんだんと暖かくなっていく麗らかな小春日和を謳歌するのは最高に気持ちいいです。
はち切れんばかりに膨らんだ萌芽が色とりどりの花を咲かし、それを眺めていると地球に生まれてきて良かったー!と叫びたくなる衝動に駆られます。
最高です。この季節は最高です。この鼻水さえおさまれば。
そう、花粉です。春は生命が光輝く季節と同時に花粉症の季節でもあります。
春の息吹を感じることは至極恐悦なのですが、息吹きすぎてしまった花粉が全くの困りものなのです。
そんな花粉症対策としては外に出ないというのが一番効果的なのかもしれませんが、それはもはや不可能。
長きにわたる冬の厳しさに耐えに耐えた我らガーデニング好きがこんな陽気に家に閉じこもることは万死に値します。それはまさに血に飢えた獣の如く地に植えた植物たちを愛さなければ気が済まないでしょう。
というわけで、今回はそんな花粉対策に効果的なガーデニング方法をお教えいたします。
まず、対策を講じるためには花粉について知る必要があります。
アレルギーを引き起こす花粉といえばスギ花粉を思い浮かべる方が多いと思いますが、もちろんそれだけではありません。
ヒノキ、サワラやコニファー類といったような針葉樹もアレルギーを引き起こす可能性があります。
スギは2〜5月、ヒノキは少し遅れて4〜6月に飛散してきます。
近年お庭で多く見るようになったミモザ(銀葉アカシア)の花粉にもアレルギー症状がでる可能性があります。
小さい黄色い花がたくさん咲く姿は可愛いけれど、すぐに大きくなって枝が暴れるので隣家に被害が出ないよう注意したいですね。
3〜4月頃に飛散します。
低地にはあまり自生しない木ですがシラカバやハンノキの花粉も要注意です。
分布の多い北海道では悩まされている人が多いそうです。
3〜6月頃に飛散します。
アシ、イネ、ススキ、雑草だとカモガヤ、スズメノカタビラなどが花粉を飛ばします。
スギ・ヒノキよりは飛散距離は短いですが、中でもカモガヤが影響力が強いです。
5〜9月頃まで飛散します。
キク科ではブタクサやヨモギ、クワ科ではカナムグラが花粉症の原因となります。
8〜9月に飛散のピークを迎えます。
他にも挙げたらキリがありませんが、こう見ると春を過ぎても花粉がたくさん飛んでいることがわかります。
花粉症対策の一つとしてもういっそこのような木は植えないというのもありですが、すでに植えてあったり、お隣さんに植えてあったりしたらどうしようもないですし、やはり植えたいものは植えたいですよね。
植物を拒絶するのもなにか違うと思いますし・・・。
そこでおすすめしたいのが、次の対策です。
花粉症を引き起こす要因となりえる雑草を生えなくします。
除草作業もそうですが、予防としてお庭の土が露わになっている部分を砂利などでマルチングしたり、防草シートを敷くことで防ぎます。
またグラウンドカバープランツを植えるなどして雑草がはびこるすき間を極力減らすのも効果的だと思います。
ハーブティーは花粉症にも効果があります。
また飲むだけでなく香りを嗅ぐことでも効果があるそうです。
市販のものを飲むのもいいですが、ガーデニング好きの皆さんでしたら是非自分で育てたものでハーブティーを作ってみてはいかがでしょうか。
以下、効果のあるハーブを紹介していきます。
エルダー(セイヨウニワトコ)の花です。
甘いマスカットのような香りで口当たり良く、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどに効果があります。
目のかゆみ、鼻水などに効果がありますが、半寄生の特殊な環境で育つ植物なのでお庭で育てるには難しいです。
目のトラブルにはもってこいのハーブです。
ハーブ界のオールグラウンダーで、粘膜の炎症やかゆみを軽減してくれます。
ただしキク科アレルギー(ブタクサ・ヨモギ)の方は余計悪化してしまう恐れがあるので注意してください。
緑茶のような風味で、アレルギー症状を緩和し、体質を改善してくれます。
妊娠中の女性や子供は使用に注意してください。
スーッとした清涼感で鼻の粘膜の腫れを改善し、鼻水、鼻づまりに効果があります。
他にもルイボス、ローズヒップ、ステビア、ユーカリ、エキナセア、メリッサ、タイム、リコリスなどのハーブが花粉症に効果があります。
例えば山登りって登っているときはしんどいですが、頂上から望む景色と達成感は自然からの最高のご褒美だと思うんです。
花粉症もありのままを受け入れて酸いも甘いも噛み分ける。不自由を知ることで花粉が飛散してないときの幸福を味わえるのではないでしょうか。
きっとガーデニングに夢中になれば花粉症なんて気にならないはずです!
とは言ったものの本当に症状が深刻な方はそんなこと言ってられないと思うので、お早めにお医者さんに診てもらってください。
私は③でいこうと思います!
以上、ガーデニングでできる花粉症対策でした。
記事・・・飛田亮