世界の植物、中でもポピュラーな各国の国花や国樹を紹介していくシリーズですが、今回は北米の国々を見ていきたいと思います。
エルサルバドルの国樹。
樹高6m程になるユッカの仲間で、葉にトゲがなく柔らかいのが特徴です。
日本では青年の木という名前で観葉植物として流通しています。
カナダの国樹。
樹高30〜40m程になり、日本に自生するカエデと比べて葉もかなり大きいです。
カナダの国旗にもこの葉がデザインされています。
樹液を煮詰めてメープルシロップとして利用されています。
セントクリストファー・ネイビス、バルバドスの国樹。
長い雄しべが特徴の色鮮やかな赤い花を咲かします。
日本では沖縄の県花に指定されています。
ジャマイカの国樹。
木材の中で最も重く緻密な材の一つとして知られていて、その比重の高さから水に沈みます。
また樹脂には抗炎作用があり、傷の治療にも使われてきました。
堅牢な印象とは裏腹に青紫色や白色の可愛らしい花を咲かせます。
ドミニカ共和国の国樹。
チーク、ウォルナットと並ぶ世界三大銘木に数えられ、高級木材として古くから親しまれています。
材は赤みがかっており、リボン杢と呼ばれる立体的な木目が特徴です。
ハイチの国樹。
樹高は15〜25m程になり、太くどっしりとした幹からはまさに王者の風格を感じます。
街路樹として植えられたり、材は建築材としても使われています。
パナマの国花。
白いカップ状の花を咲かし、内側の花弁がまるでハトのように見えることからハトランとも呼ばれています。
パナマでは精霊の花と呼ばれ、平和と愛の象徴とされています。
バハマの国花。
トランペットのような形をした黄色い花を房状に咲かせます。
葉は奇数羽状複葉で花には芳香があります。
ベリーズの国花。
とてもユニークな花を咲かせる着生ランの仲間です。
通常のランとは180度逆さまに花を咲かせます。
人によってはタコやクラゲ、宇宙人にも見えるかもしれません。
ホンジュラスの国花。
カトレアの近縁種のランの仲間で、色と花弁の形状に特徴があります。
中央のリップと呼ばれる花弁には細かい切れ込みが入ります。
夜になると芳香を放つそうです。
以上、北米の国花、国樹を紹介してきました。
次回は最後、南米とオセアニアの花や樹木を紹介してこのシリーズを終えたいと思います。