最近やたらとメディアで「植物図鑑、植物図鑑」と耳にするので、今までにない革新的な植物図鑑が出版されたのかと思いきや、恋愛映画のタイトルでした。どうも、GardenPorterです。
実は私、昔に気になったので原作の小説をチラ見したことがあるのですが、植物をラブストーリーにうまく組み込んでいて、おもしろいなぁと思ったのを覚えています。
バラとかヒマワリとか、華やかな花ものがテーマの話はよくありますが、野草とか山菜ってとこにぐっときました。
恋愛小説になぜ山菜!?と思われるかもしれませんが、主人公の「さやか」の前に突如現れた青年、その名も樹木の樹と書いて「いつき」君が重度の植物マニアなのです。
いつきがさやかを誘って、「狩り」と称する野草収集に出かけ、それで作った料理をご馳走するといった件がストーリーにあるのですが、今回はこの映画を見て植物に興味を持った方の為に、作中に登場する野草たちを紹介していきたいと思います。
要するに、植物図鑑の植物図鑑を書いていこうという訳です。
日本各地に自生し、昔から親しまれてきた植物ですが、雑草の一種です。
葉や茎に悪臭がある為に屁糞葛(へくそかずら)と名付けられました。
果実は黄色く熟し、薬効があります。
作中では、樹君のヘクソカズラ豆知識が惜しみなく発揮されていました。
長いニラのような葉と、小さなタマネギみたいな球根が特徴の、古くから食用にされている野草です。
ニンニクほどの臭みはありませんが、ネギ特有のピリッとした辛みがあります。
話しにもあるように地中にしっかり球根が埋まっているので、「狩り」に行く際にはシャベルが必需品です。
カラシの原料であるカラシナの原種が野生化したものです。
春になると黄色い花を咲かし、一見セイヨウアブラナと同じように見えますが、はっきりと違いがあります。
味はからしだけにピリッとした辛みがあります。
作中に出てくるノビルとセイヨウカラシナのパスタ、作って食べてみたいですね。
やや湿った場所を好む雑草で、水田などにも生えています。
若葉を茹で、おひたしにして食べることができます。
味は少し辛みがあるようです。
イヌガラシととても良く似た雑草です。
作中にも素人目に見分けるのは難しいとありましたが、見分けるポイントは2つ。
イヌガラシと比べて葉の切れ込みが深いのと、花が小さいことです。
イヌガラシと同様、若葉を食用にできます。
山菜として名が知れた野草です。
とても丈夫な植物で成長が早く、2m程の背丈に育ちます。
太い茎の皮を剥げば生でも食べることができますが、基本は茹でて食べられます。
葉に痛みを和らげる作用があることが、名前の由来です。
ちょっと高級な野菜のイメージがありますが、実はヨーロッパから輸入したものが野生化し、その辺の川や溝に生えていたりします。
とても丈夫で要注意外来生物にも指定されているほどです。
作中ではツナのサラダに入れていましたが、少しの辛みと苦みがあります。
栄養は満点とのことなので、ぜひ近所の水辺を探してみてください!
以上、「植物図鑑」にでてくる植物を紹介してきました。
作中ではここで紹介した以外にもたくさんの野草がでてくるのでぜひチェックしてみてください。
そして実際に「狩り」をして、大切な人に料理を作って喜ばせるのもいいかもしれませんね。
記事・・・飛田亮