これからの季節、ガーデニング好きの皆さんにとって天敵である雑草たちと付き合っていかなくてはなりませんが、意外と皆さん雑草についてご損じないのではないでしょうか?
手あたり次第雑草を抜いていくのもいいですが、雑草一つ一つとちゃんと向き合っていくことによって愛着がわいたり、より効果的な対策が立てられたりと、雑草をただ毛嫌いする毎日がなにか変わっていくかもしれません。
散歩中も、道端に生えている草花がわかればより楽しい時間を過ごせるかと思います。
そこで今回は、私の独断と偏見でよく目にする雑草を11種選んで紹介していきたいと思います。
外来種として世界中に分布する帰化植物で、日本には明治時代に渡来してきました。
空き地や道端によく生え、全体が細かい毛で覆われているのが特徴です。
高さ1〜2m程になる大型の多年草です。
葉は粗い切れ込みが目立ち、茎を切ると有毒の黄色い汁が出ます。
茎は中空で竹に似ることが名前の由来だといわれています。
1960年ごろに日本に渡来した帰化植物。
春になると空き地や道端にオレンジ色の花をピョンピョン咲かせているのをよく見にします。
根や葉に、他の植物の成長を阻害するアレロパシー効果をもっています。
成長すると草丈60〜150cm程になり、茎から出る巻きひげを周りにからませて成長します。
空き地や土手、芝生の中なんかにも生えてきます。
食用にもでき、若芽や若い豆果を食べることが可能です。
ヤブを枯らしてしまうほどの繁茂ぶりから名付けられました。
2〜3m程になるツルを周りの植物やフェンスに巻き付けて成長していきます。
かなり強健な性質を持っており、地上部を抜いても地下茎で増えていきます。
地表を這い、広がるように成長する雑草です。
葉の中央には暗紫色の斑模様があるのが特徴です。
茎を千切ると白い乳汁がでてきます。
1930年代に日本に渡来した帰化植物です。
よく分岐する長い葉柄と深く切れ込み裂片する葉が特徴的です。
畑や空き地、道端などに多く見られます。
1960年代に渡来し、近年急速に増え出した帰化植物です。
「タチカタバミ」という種が別にあるため、この名前になりました。
普通のカタバミは横に広がっていきますが、本種は直立して成長してきます。
明治中期に渡来した帰化植物です。
空き地や田畑の周り、道端などに群生しているのをよく目にします。
規則正しく十字対生に並んだ葉と小さなピンクの花が可愛らしいです。
在来種のオドリコソウよりもかなり小型です。
ヒメオドリコソウと混生することがあり、姿かたちも似ていることからよく間違えられます。
対生する葉の葉腋に輪生する花が仏の座に似ているため名付けられました。
春の七草に数えられる「ほとけのざ」は本種ではないので注意。食べられません。
畑や農道、空き地や道端に自生する夏の代表的な雑草です。
芝生の中に生えると、除草するのが面倒くさい厄介者です。
近縁種もたくさんあります。
以上、身近な雑草を紹介してきました。
散歩中やお庭に気になる雑草を見つけたら、ぜひ皆さんも調べてみてください。
記事・・・飛田亮