世界一という言葉・・・きっと誰もが興味をそそられるのではないでしょうか。
ある分野においてこの地球上で最も秀でている。そんな植物たちを今回は紹介していきます。
様々なカテゴリーの世界一を集めてみましたので、どうぞご覧くださいませ。
世界一背の高い植物は、アメリカに自生するヒノキの仲間で「ハイぺリオン」と名付けられています。
最も地上に近い枝でさえ25階建てのビルの高さに匹敵し、実際に登って測量したというのだから驚きです。
樹齢は600年で人間でいうとまだ20歳ほど。
なのでまだまだ成長する可能性がありそうです。
その体積1487立方メートル。
世界一大きな木と同時に地球上で最も大きな生命体だといわれています。
名の由来は南北戦争時代の指導者、ウィリアム・シャーマンに因んで名づけられました。
2006年にこの木最大の大きさの枝が折れてしまったときは、この木を囲むフェンスや周囲の歩道をことごとく粉砕したそうです。
このとんでもなく太い幹はなんと幹周36m以上、直径にして11.6m以上。
大人30人が腕を広げて手を繋ぎ、やっと届くほどの太さです。
ちなみに日本を代表する巨木の縄文杉は幹周16m程です。
ジャングルの中ではなく教会の敷地内に生えていて、町の人々に愛されています。
この地球上で最も小さな種子植物は、まさにミジンコのような大きさのミジンコウキクサです。
他のウキクサ類にはある根がなく、葉状体といわれる葉っぱだけでできています。
よく見ると葉の中心には窪みがあり、そこに白い花を咲かせます。
帰化植物として世界中に分布し、栄養があるためメダカの餌としても利用されているようです。
マンチニールは沿岸の砂浜や沼地、マングローブなどに多く自生し緑〜黄緑色のリンゴに似た実をつけます。
しかし、この実を口にすると喉と口内に燃えるような激痛が起こり、それが8時間も持続するというのだからまさに地獄です。
危険なのは果実だけではなく、幹や葉にも少なからず毒素が滲み出ているため、雨宿りをしているときに木を伝った水滴に一滴でも触れると激痛を伴う水疱ができるそうです。
また木を燃やした煙が目に入ると、最悪失明する場合があります。
海岸のマングローブなどに自生する大型のつる性植物です。
木質化したさやの長さは1.5m程あり、中の種は5〜7cm程とかなり巨大です。
種は光沢があり美しく、アクセサリーとしても利用されています。
キャロライナ・リーパーは2013年に世界一辛い唐辛子としてギネス認定されました。
トウガラシの辛さを測る単位にスコヴィル値というものがあり、かつて一世風靡したハバネロは57万スコヴィルに対しキャロライナ・リーパーは約300万スコヴィル。
ハバネロの5倍以上の辛さです。
調理する際には防護服を着用しないと危険とのことです。
地球上で最も成長の早い植物は、日本人にとって馴染みのあるタケです。
成長が盛んな時期には一日に1m以上も成長するのだから驚きです。
反面竹林が放置され手に負えなくなるという問題も起きています。
以上、色々な世界一の植物たちを紹介してきました。
どれもこれも面白い個性を持った植物たちばかりでしたね。
いつかこの植物たちを見て回りたいです。マンチニール以外。
記事・・・飛田亮