前回に引き続き、伊吹山で見つけた植物たちを紹介していきます。
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淡いピンク色の小さな花が可愛らしいイワアカバナ
葉や茎が所々赤みを帯びていたため、草原の中でかろうじて見つけられたイワアカバナ。
小さな花なので、葉茎が緑色だったら見逃していたかもしれません。
夏の間、淡いピンク色をした可愛らしい花を咲かせます。
伊吹山固有種のミヤマコアザミ
ノアザミの変種とされ、通常のアザミよりも背丈が30〜50cmと低く、棘や毛が多いことが特徴です。
他にもイブキアザミ、コイブキアザミなど伊吹山固有のアザミが数種存在します。
凛として咲くツリガネニンジン
淡い色合いで繊細な花姿ながら、とても存在感のあるツリガネニンジン。
細い茎に釣鐘状の可愛らしい花を咲かせます。
春に出る若い芽は山菜として食べられるそうです。
段々に花を咲かせるウツボグサ
紫色の唇形花を規則的に咲かし、花の形が弓矢を入れる靭（うつぼ）に似ていることから名付けられました。
ハーブとしても使える薬用植物の一面もあります。
夏の伊吹山の主役・シモツケソウ
夏の伊吹山をピンク色に染めるシモツケソウ。
皆この花の群落を目当てにやってきているようでした。
しかし鹿の食害やアカソ等他の植物との生存競争で近年激減し、お花畑という感じは見られなく残念でしたが、まばらに咲いていても美しかったです。
木本のシモツケや、キョウガノコなどと花の雰囲気が似ていますが、葉の付き方や形状で見分けがつきます。
花を見つけながら歩いていると、あっという間に山頂に到着です。
本当に山の頂上か？と疑ってしまうほどの賑わいっぷりでした。
頂上の草原と、琵琶湖を望む絶景
広い山頂でも今まで出会った多種多様な高山植物を目にすることができました。
中でも黄色い花のメタカラコウがよく咲いていました。
一休止を終え、絶景を楽しんだら下山します。
秋に咲くサラシナショウマの群落
中央登山道も高山植物でいっぱいでした。
1ｍ程の背丈に白い穂状の花を咲かせるサラシナショウマ。
まだ数輪程しか咲いていませんでしたが、この一面の群落がすべて開花すればかなり見応えがあると思います。
可愛らしい黄花のダイコンソウ
葉の形が大根に似ていることから名付けられたダイコンソウ。
花はイチゴに雰囲気が似ています。
もう終わりかけでしたが、かろうじて見ることができました。
草丈の大きなウバユリ
ユリにしては珍しく、ハート形の大きな葉を持つウバユリ。
花が開花すると、葉は枯れていきます。
普通草丈は1m程度ですが、このウバユリは1.6m以上はあって驚きました。
夏らしい黄花のキリンソウ
マンネングサのような黄色い花を咲かせるキリンソウ。
葉も肉質で、多肉植物のような様相を呈しています。
アキノキリンソウという植物もありますが、あちらはキク科なので完全な別種です。
以上、伊吹山で出会った山野草たちでした。
本当はまだまだ紹介したいのですが、キリがないのでここら辺にしておきます。
オマケに九合目で頂いた人気のソフトクリームがこちら。
薬草ソフト（左）とよもぎソフト（右）
薬草ソフトは伊吹山限定！お味の方は・・・ぜひお試しあれ（笑）
山の日も近いことですし、夏休み中滋賀県に立ち寄る際は伊吹山に登ってみてはいかがでしょうか。
記事・・・飛田亮