突然ですが皆さん、ソコトラ島という島をご存知でしょうか。
中東のイエメンという国に属しており、独自の進化を遂げた生物たちが住み着くことからインド洋のガラパゴスと言われています。
その独特の生態系と奇観ゆえに2008年には世界遺産にも登録されました。
1999年に空港ができるまで外国人の渡航は禁止されていたため、ようやく近年知られるようになりましたが、ソコトラ島は他に類を見ない魅力で溢れています。
南米はエクアドルのガラパゴス諸島は、独自に進化を遂げたゾウガメやイグアナなどの動物たちで有名ですが、一方ソコトラ島は奇妙な植物たちが最大の見どころです。
今回はそんなソコトラ島に自生するユニークな植物たちを紹介していこうと思います。
幹には下枝がなく、半円球状に葉を茂らせた姿が印象的なソコトラ島を代表する樹木です。
葉の感じから一見マツの様な針葉樹に見えますが、ドラセナの仲間というのだから驚きです。
樹皮からは竜血と呼ばれる赤い樹脂が採れ、古くから貴重な輸出品にされてきました。
徳利の様なぷっくりとした幹が特徴の植物で、竜血樹と同じくソコトラ島の奇特な景観を構成する代名詞的な木です。
ボトルツリー、デザートローズとも呼ばれ、ピンク色の美しい花を咲かせます。
出典:http://yemen.way-nifty.com/blog/2008/06/
樹皮を傷づけると乳白色の樹脂が採れる植物です。
固めた樹脂を炙ると芳香がすることから、紀元前から神聖な香として使われてきました。
近年急速に減少しているため、希少な植物となっています。
ウリ科の植物の中で唯一の木本植物なことからキュウリの木とも呼ばれています。
白く太い幹が特徴で、ギザギザが目立つ葉は細かい毛で覆われかろうじてウリ科特有の面影を見ることが出来ます。
ソコトラ島に多く自生する多肉植物の仲間です。
緑色の丸くぷっくりした葉が特徴で、鮮やかな赤い筒状花を咲かせます。
群生して花を咲かす様は美しいです。
ベニヒメリンドウという和名が付くほど園芸種として日本でも流通しているエキザカムですが、実はもともとはソコトラ島が原産です。
夏になると紫色の可愛らしい花をさかせますが、日本の気候では冬越しが難しいため一年草として扱われることが多いです。
全身トゲトゲの歪なサボテンの様な植物です。
その見た目とは裏腹にぺルシャ絨毯の様な緻密な柄が特徴の大きな花を咲かせます。
別名カーペットフラワーとも呼ばれていますが、花が咲いているのはめったに見れない希少な植物です。
以上、ソコトラ島の植物たちをほんの一部ですが紹介してきました。
こんな魅力あふれる植物の島、ぜひ行ってみたいですね。
ちなみに日本からだと、いったんトルコのイスタンブールで乗り継ぎイエメンの首都サナアへ。
そこから国内線でソコトラ島へ乗り継いでいくのが一般的だそうです。
結構な長旅になるかと思いますが、それに見合った感動は必ずあると思います!
私は死ぬまでには行く予定ですが、ぜひ皆さんもソコトラ島を旅行の候補にいれてみてはいかがでしょうか。
記事・・・飛田亮