近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

どうしてこうなった!?摩訶不思議な世界の奇木8選

作成者: GardenPorter|2016年11月15日

人が生きていく上でまとわりつく厄介なものの一つ、退屈。

贅沢な話ですが、別段何不自由なく暮らせる現代を生きる我々にとって、それは時として大きな悩みの種になります。

そんな退屈を打ち破ってくれる存在が人だったり自然だったりする訳ですが、私は特に圧倒的スケールの景色や自然物を目にすることで退屈が解消され、心がリフレッシュすることが多いです。

というわけで今回は退屈を瞬く間に吹き飛ばしてくれそうな世界の奇木たちを紹介していきたいと思います。

いったいどうしてこんな形になったのか。いったいどれ程の時を経ればこうなるのか。

などなど、圧倒的な存在感と共にミステリーを呼び起こす奇木たちをご覧くださいませ。

ハワイのモンキーポッド

  • 学名・・・Albizia saman
  • 属名・・・マメ科ネムノキ属
  • タイプ・・.・常緑高木

「この〜木なんの木〜♪」のCMでおなじみの気になる木です。

その正体はハワイのモアナルア・ガーデンズ・パークに生えるモンキーポッドという木でした。解決!

ネムノキの仲間であることからアメリカネムノキ、降雨前に葉が閉じることからレインツリーとも呼ばれています。

レインボーユーカリ

  • 学名・・・Eucalyptus deglupta
  • 属名・・・フトモモ科ユーカリ属
  • タイプ・・.・常緑高木

世にも美しい虹色に輝く樹皮をもつユーカリの仲間です。

北半球に自生する唯一のユーカリで、フィリピン、インドネシア、パプアニューギニア、ハワイなどにも自生しています。

樹皮は毎年違う時期に剥がれ、最初は明るい緑色に、それから年数がたつごとに青、紫、オレンジ、栗色と変化していくことから虹色に見えるのだそうです。

カンボジアのガジュマル

  • 学名・・・Ficus microcarpa
  • 属名・・・クワ科イチジク属
  • タイプ・・.・常緑高木

ガジュマルといえば沖縄にも普通に生えているし、観葉植物としても出回っていることからそれ程珍しい木には思えないかもしれません。

しかし、カンボジアの遺跡に生えるガジュマルは、周りの遺跡の景色と相まってものすごい神秘的な様相を呈しています。

ガジュマルの気根が遺跡に絡みつき、中でもタ・プローム遺跡とベンメリア遺跡はその美しさに心が奪われます。

マダガスカルのバオバブ街道

  • 学名・・・Adansonia
  • 属名・・・アオイ科バオバブ属
  • タイプ・・.・落葉高木

まるで巨木を逆さまにして、地面に突き刺したかのような樹形が特徴のバオバブ。

一本見るだけでも満足してしまいそうですが、なんとマダガスカルにはたくさんのバオバブが連なるバオバブ林があるとのこと。

大木の太い幹には、10トンもの水分を蓄えているようです。

アメリカの巨木通り

アメリカは世界一の高さや体積を持つ大木が存在する奇木大国であることが知られていますが、そんなアメリカらしいワイルドな通りがこちら。

レッドウッド国立・州立公園を南下していくとアベニューオブジャイアンツと呼ばれる巨木通りがあります。

中には巨木の幹の中を通るコースもあるようです。

アメリカのブリストルコーンパイン

  • 学名・・・Pinus longaeva
  • 属名・・・マツ科マツ属
  • タイプ・・.・常緑高木

なんと世界最古の樹木もアメリカにありました。

和名はイガゴヨウマツと呼ばれ、カリフォルニア東部のホワイト山地にブリストルコーンパインの林があります。

現存する世界最古の樹木で、その樹齢は5000年近いとのこと。

風が吹きすさぶ厳しい環境で育ったため、樹形の野趣感がこの上なく美しいです。

インドのナチュラルブリッジ

インド北東部、バングラデシュとの国境近くにあるチェラプンジという村にその橋はあります。

ゴムの木とキンマの木で出来たまさに自然の橋で、500年間生きている橋として人々に使われてきました。

橋は二重になっており、今もなお成長中です。

サキシマスオウノキ

  • 学名・・・Heritiera littoralis
  • 属名・・・アオイ科サキシマスオウノキ属
  • タイプ・・.・常緑高木

サキシマスオウノキは熱帯地域に自生しており、日本では沖縄、特に西表島に群生地が確認されています。

板根(ばんこん)と呼ばれる板状の根が特徴的で、沖縄ではこの板根を切り出しそのまま船の舵として使っていたそうです。

群生地では少し歩きづらそうですが、緩やかな板根のカーブを楽しめることでしょう。

以上、世界の奇木たちを紹介してきました。

きっと世界にはまだまだおもしろい植物たちがあるのでしょうね!

ぜひ気になったものがあれば、その足で見に行ってみてはいかがでしょうか。

記事・・・飛田亮