近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

☆新商品入荷☆アジア原産の幻のクリスマスローズ「チベタヌス」など

作成者: GardenPorter|2016年12月1日

本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは

・サンカヨウ

・ヤツフサエゾマツ

・ヒメナンテン

・トドマツ

・クリスマスローズ「チベタヌス」

・イワオモダカ

の計6点の草花たちです。

今回はこの中からクリスマスローズ「チベタヌス」とサンカヨウについて紹介していきます。

クリスマスローズ「チベタヌス」について

  • 学名・・・Helleborus thibetanus
  • 属名・・・キンポウゲ科クリスマスローズ属
  • 花色・・・ピンク
  • 花期・・・2〜3月
  • タイプ・・.・多年生宿根草

 特徴

冬の庭を彩る主役の一つ、クリスマスローズ。

市場にはたくさんの園芸品種が流通していますが、クリスマスローズの原種はいったい何種類あるのか皆さんご存知ですか?

主にヨーロッパを中心に西アジアまでおよそ20種が存在するといわれています。

そしてそこから遠く離れた中国の地になぜか1種だけクリスマスローズの原種が自生しています。

そうです。それがこのチベタヌスです。

唯一のアジア原産で希少な種であることから、「幻の花」と呼ばれ愛好家からの人気が高いです。

冬になると伸ばした茎の先に透き通るような淡いピンク色の花を咲かせます。

奥ゆかしい美しさがあり、鉢植えで大事に育てるのがおすすめです。

 原産地

中国の四川省、高山の山奥に自生しています。

唯一のアジア原産種で、雪解け水が豊富な地域で育ちます。

 育て方

他の種のクリスマスローズとは少し育て方が違います。

雪解け水が常に流れてくるような環境で育つため、水分と水はけの良い用土を好みます。

用土には軽石や川砂、赤玉土などを混ぜてあげるといいでしょう。

他のクリスマスローズとは違い夏には落葉し休眠期に入りますが、水やりは忘れずたっぷりとやってください。

日照は明るい日陰か半日陰を好みます。夏期には十分に遮光し、少しでも涼しい環境で水切れに注意して管理します。

サンカヨウについて

  • 学名・・・Diphylleia grayi
  • 属名・・・メギ科サンカヨウ属
  • 花期・・・5月〜7月
  • 花色・・・白
  • タイプ・・.・多年生宿根草

 特徴

花好きの皆さんでしたら、今までたくさんの種類の花を見てきたことでしょう。

しかし、透明な花を目にしたことがあるでしょうか?

このサンカヨウは初夏、梅雨の時期に白い花を咲かせます。

この花びらが露や雨に濡れると、なんとみるみるうちに透き通りガラス細工の様な見た目に様変わりします。神秘的で美しいですね。

ただし、5日〜7日程度で花が散ってしまいます。

花が終わるとブルーベリーのような美しい青い実がなり、食べると甘く食用になるのだそうです。

この実を採り蒔きして増やすこともできますが、花が咲くようになるには3〜4年かかります。

フキの様な大きく丸い葉も可愛らしいです。

 原産地

本州中部以北〜北海道、サハリンに分布しています。

深山のやや湿った林床に好んで自生しています。

 育て方

強い直射日光を嫌うので、明るい日陰か半日陰で育てます。

用土は水はけがいいものを好みます。

根が傷つきやすく、痛めると枯れてしまうので植え付けはなるべく丁寧におこない、植え替えはなるべくしないようにします。

植え付けの適期は生育期の4月〜9月頃がいいでしょう。

肥料は3月頃に化成肥料を置き肥してあげるといいです。

水やりは表土が乾いたらたっぷりと与えます。

鉢植えの場合、休眠期には鉢内が完全に乾ききらない程度に控えめに水やりします。

以上、今回入荷した草花の中から2点を紹介いたしました。

記事・・・飛田亮