近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

☆新商品入荷☆南アフリカ原産の奇妙な植物「マッソニア」など

作成者: GardenPorter|2016年12月8日

本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは

・カンザキアヤメ

・シライトソウ

・シンジュノキ

・ハコネコメツツジ

・ムシトリスミレ「福娘」

・マンリョウ「紅孔雀」

・マッソニア

の計7点の草花たちです。

今回はこの中からムシトリスミレ「福娘」とマッソニアについて紹介していきます。

ムシトリスミレ「福娘」について

  • 学名・・・Pinguicula
  • 属名・・・タヌキモ科ムシトリスミレ属
  • 花色・・・ピンク
  • 花期・・・四季咲き
  • タイプ・・.・多年生宿根草

 特徴

食虫植物というとちょっとグロテスクで怖いイメージがつきものですが、このムシトリスミレは全くそんな雰囲気を感じさせず、本当に食虫植物なの?と疑ってしまうほど可愛らしい姿をしています。

ロゼット状に開く葉から花茎を伸ばしピンク色の花を咲かせますが、花期は定まっておらず年間を通して咲いては枯れてを繰り返します。

夏場は休眠しがちですが、フリルのように波打つ可愛らしい花が上がってくる度に嬉しい気持ちになります。

さて、このムシトリスミレのどこに食虫要素があるのかというと、それはずばり葉っぱです。

葉の表面には消化酵素を含んだ粘液が出ていて、葉に止まった虫を捕らえます。

なので葉っぱには小さな虫がついていることが多々あり、ちょっとギョッとしますが花自体は可愛いのでそれほど気になりません。

食虫植物の中では比較的敷居が低いと思うので、妖しくも可愛らしい魅力をもつムシトリスミレを育ててみてはいかがでしょうか。

 原産地

福娘はムシトリスミレの交雑種です。

ムシトリスミレ自体は世界中に分布していて、その特性や草姿も様々です。

 育て方

直射日光を避け、明るい日陰で管理します。

風通しの良い環境と、やや湿り気のある土壌を好みます。

夏の暑さが苦手なので、夏季は涼しい環境で管理しましょう。

増やし方は、株分けや葉差しで増やすことが出来ます。

マッソニアについて

  • 学名・・・Massonia pustulata
  • 属名・・・ユリ科マッソニア属
  • 花期・・・12月〜1月
  • 花色・・・白
  • タイプ・・.・球根植物

 特徴

写真のとおりとにかくユニークな植物です。

秋になると多肉質の葉を2枚、地上に対に出します。

この2枚の葉以外には新葉を出すことなく、そのままのっぺりと這う様に大きく成長していきます。

葉には溝状に凹んだ葉脈と小さな隆起物がたくさん付いており、触るとおもしろい感触です。

12月頃になると葉の中央に蕾ができ、花柱と呼ばれる白い糸状の花をたくさん咲かせます。

花期は長く、2〜3週間と長い間楽しむことが出来ます。

春が過ぎると葉が枯れて休眠期に入り、球根の状態で夏を越します。

 原産地

南アフリカに分布しています。

乾燥した平原や粘土質の土壌に好んで生息しています。

 育て方

成長期の秋から春にかけては風通しのいい日なたか半日陰で管理します。

あまり西日にあてると葉焼けが起きることがあるので注意しましょう。

葉が枯れて休眠期に入ったら涼しい日陰に移して管理します。

水やりも夏から秋までは断水気味に管理し、新葉が出たらまた徐々に水やりを開始します。

肥料は秋と春に薄めた液肥を与えるといいです。

以上、今回入荷した草花の中から2点を紹介いたしました。

記事・・・飛田亮