近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

☆新商品入荷☆雪を解かして咲く、禅僧のような姿の山野草「ザゼンソウ」など

作成者: GardenPorter|2017年1月27日

本来なら木曜日に入荷する予定でしたが、一日遅れで本日新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは

・ダイオウショウ

・ザゼンソウ

・オオミヤブコウジ

の3点の草花たちです。

今回はヤクシマハイヒカゲとシロバナホザキマンサクついて紹介していきます。

ザゼンソウについて

  • 学名・・・Symplocarpus foetidus
  • 属名・・・サトイモ科ザゼンソウ属
  • 花期・・・3〜4月
  • 花色・・・赤紫色
  • タイプ・・.・宿根多年草

 特徴

ザゼンソウというインパクトある名前に負けない、とてもユニークな山野草です。

まず面白いのが、自ら発熱し、周囲の雪を解かすというところ。

早春に出てくる肉穂花序が25℃程に発熱し、地上を覆った雪を解かして開花します。

花は赤い花弁の中に白く丸い肉穂花序があり、一見禅宗の祖であるダルマのように見えます。

また、季節柄まだ少ない虫たちをおびき寄せるために悪臭を放ち、英名ではスカンクキャベツと呼ばれています。

臭いはちょっと気になるかもしれませんが、とても魅力的な山野草です。

 原産地

北アメリカ東部と北東アジアに自生しています。

湿度と寒さを好むため、寒冷地や高山の湿地帯に好んで生育します。

暖かい場所には自生せず、日本の南限は滋賀県の高島市です。

 育て方

冷涼な地域でないと育てられない可能性が高いです。

日当たりは風通しの良い明るい半日陰を好み、強い直射日光は苦手です。

乾燥を嫌うため、鉢植えの場合はひと回り大きい鉢か受け皿に水を貯め腰水をし、庭植えの場合は池の近くなど湿った場所がいいです。

用土は水はけのいいものを好み、赤玉土や桐生砂を混ぜたものがいいでしょう。

害虫や病気の心配はありませんが、野ネズミが種子を食べてしまう可能性があるため、種で増やしたい場合は注意しましょう。


ダイオウショウについて

  • 学名・・・Pinus palustris
  • 属名・・・マツ科マツ属
  • タイプ・・.・常緑高木

 特徴

マツの王様、大王松です。

どこに王者の風格があるかといえば、それは葉の長さ。

マツの仲間の中では最長で、長いものだと40cm以上にもなります。

アカマツやクロマツは葉が二本一組ですが、本種は三本一組となっています。

長い葉が風にたなびく様が美しいです。

地植えにすると日本では樹高6m〜8m程度に成長しますが、自生地の北アメリカだと50mまで達する高木です。

マツボックリも巨大で、大きいものは20cm以上に成長します。リースに使えそうですね。

放任の自然樹形が美しいため、庭植えする場合は場所を取るのでかなり庭が広くない限りおすすめできません。

鉢植えや盆栽、生け花の花材として使うのもおすすめです。

 原産地

北アメリカ東南部原産のマツの仲間です。

 育て方

強健な性質なので手間はかかりません。

日当たりの良い場所を好み、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。

肥料は年に一回、2月頃に寒肥として幹の周囲に少し離して与えます。

以上、本日入荷した山野草の中から2点を紹介いたしました。

記事・・・飛田亮