今回も苔についての記事です。
前回は良く庭園などで目にする身近で人気な苔たちを紹介してきました。
ですので今回はちょっとマイナーな、姿かたちの面白い苔を紹介していきます。
まさか私たちの足元にこんな世界が広がっているなんて、いつ考えても驚きですね。
ぜひとも皆さんも虫眼鏡片手に、街中を散策してみてはいかがでしょうか。
スギゴケを小さくしたような形の繊細な苔で、庭園にも利用されます。
サクと呼ばれる淡い黄緑色の丸い胞子嚢を付けるのが特徴で、名前の由来にもなっています。
一斉に球状のサクを伸ばした姿はとても可愛らしいです。
山地の岩場などに自生するちょっとレアな苔です。
世界には一属二種が確認され、そのうちの一種が日本にも自生しています。
名前の通り、エビの甲殻のような形が特徴です。
漢字で不老草。
ヤシの木を小さくしたような形の、面白い苔の仲間です。
地下茎で増え、株立ち上の立ち上がった形をしています。
北海道にたくさん生育しているようです。
胞子を入れるサクの形がヘチマに似ているので、ヘチマゴケという名前が付けられました。
乾燥地または湿った土壌のどちらでも生育でき、沼地や砂上などさまざまなところに生育しています。
世界の温帯に生育する大型のミズゴケで名前の通り、赤紫色を帯びることが多いようです。
ただし個体差があるため色だけで見分けるのは難しいとのこと。
栄養分の多い場所では、元の赤紫色から濃い緑色に赤が加わったような色に変化します。
スナゴケの仲間で、葉の先端に透明尖という白色の部位があり、霜降り状に見えることからシモフリゴケという名前が付けられました。
2002年の調査では、シモフリゴケの姿が確認されましたがその後数度の調査でも見つからなかったため、絶滅種へと改訂されました。
雌器托(しきたく)と呼ばれる卵をつくる器官が特徴的な苔です。
雌器托の柄は3〜5cmあり、頭部は星形をしています。
この形が陣笠に似ていることからジンガサゴケという名前が付けられたようです。
湿った岩上に見られ、葉の長さは2㎝程度です。
葉のかたちがまるでクジャクの羽のようにうちわ状に繁茂することから、この名前になりました。
とても美しく、観賞価値のある苔の一つです。
まるでウロコのようなおもしろい形の苔です。
規則的に折り重なった葉が特徴的です。
先端にできる花被にはイボ状の突起物が表れます。
以上、面白い形をした苔たちを紹介してみました。
皆さんも注意深く観察して、お気に入りの苔を見つけてみてくださいね。
記事・・・飛田亮