今回はチューリップの種類について紹介していきます。
麗らかな春の花壇を彩ってくれるチューリップですが、その種類はたくさんあり、これがチューリップ?と疑問を抱えてしまうものもしばしば。
ただ綺麗なチューリップを眺めるのもいいですが、ある程度種類を知っていた方がきっと楽しめると思います。
まだ春には早いですが、今流通しているだいたいの種類を紹介していきますね。
チューリップの中でもかなりメジャーな種類です。
花色が豊富で、単色や花弁の縁に模様が入る覆輪など見た目は様々。
一重咲きの花が4月の下旬頃に咲きだし、草丈は40cm前後と割と高めです。
バリエーションが多すぎてあまり特徴という特徴が掴み辛いですが、大体よくわからないものはトライアンフ系だと思っていただければいいと思います。
流通している品種には「キコマチ」、「ストロングゴールド」、「レオフィッシャー」、「ガボダ」などがあります。
一重遅咲き品種とフォステリアナという原種チューリップを交雑することで生まれた新しい種です。
特徴は何といっても大型で丈夫なところです。
草丈は60〜70cmとかなり高く、花の大きさもボリュームがあるのが特徴です。
茎や葉も大きいのでずっしりとした株姿を楽しめます。
花色は赤や黄などの暖色系が多いです。
流通している品種には「オックスフォード」、「カムバック」、「サーモン・インプレッション」などがあります。
花弁が細く、外側に反り返るように咲き、その姿がユリに似ている為名付けられました。
4月の下旬から5月の上旬まで咲きます。
全体的に細くしなやかで、繊細な雰囲気をもっているのが特徴です。
葉が波打つように生えているのも優雅さが際立ちます。
茎が細いため曲がってしまわないように支柱を立てて育ててあげると安心です。
流通している品種には「バレリーナ」、「ホーランドチック」、「ジャクリーン」などが挙げられます。
一重遅咲き種の突然変異で生まれたチューリップで、八重遅咲き種とも呼ばれています。
名前の通りボタンやバラと間違えてしまうほど豪華で派手な花を咲かすのが特徴です。
花期は4月上旬〜5月下旬で、草丈は30〜40cm。
遅咲き種の中では比較的背は低めです。
花弁は40枚ほどある大輪で、花色や形のバリエーションも多いです。
流通している品種には「アンジェリケ」、「アヴェロン」、「ブルーダイヤモンド」などが挙げられます。
5月の上旬ごろに咲く遅咲きタイプで、草丈は40〜50cmほど。
花弁に緑色の太いスジが入る珍しい種類のチューリップです。
「グリーンチューリップ」とも呼ばれ、他にはない独特な雰囲気を楽しめます。
流通している品種には「スプリンググリーン」、「ナイトライダー」、「フルーンライト」などが挙げられます。
一重咲きの品種から突然変異で生まれた種です。
花は大輪で、花弁の縁に切れ込みが入り、フリルのように波打つのが特徴です。
パーロットとはオウムのことで、花弁がオウムのとさかのように見えることから名付けられました。
歴史はかなり古いそうですが、作出された当初は病気かと思われあまり流通しなかったようです。
品種には「フレミングパーロット」、「シルバーパーロット」、「ホワイトパーロット」などがあります。
遅咲き品種の突然変異から生まれた種で、花弁の縁にとても細かな切れ込みが入るのが特徴のチューリップです。
品種によってフリンジの入り具合も様々で、フリルやレースみたいな可愛らしいものからトゲトゲした面白いものまで様々です。
花色のバリエーションも多く、近年人気のチューリップの一つです。
流通している品種には「カナスタ」、「バルバドス」、「ゴリラ」などが挙げられます。
花弁に紫や褐色のモザイク状の縞模様が入るのが特徴ですが、ちょっといわくつきのチューリップです。
17世紀のヨーロッパに多く作出されましたが、この縞模様はウイルスによるモザイク病であったことがわかっています。
他のチューリップにもウイルスが移ってしまうため日本での感染株の販売は禁止されており、今市場に出回っているものは品種改良された安全なものだそうです。
流通している品種はまだ少なく、「レムズフェイバリット」などが挙げられます。
以上、チューリップの種類を紹介してきました。
チューリップにはまだまだたくさんの種類がありますので、気になった方は調べてみてくださいね。
記事・・・飛田亮