突然ですが皆さん、シダ植物は好きですか?
庭において下草はとても大事だということはこれまで何度か書いてきましたが、とくにシダ植物は和風の庭や自然風の庭の雰囲気によくマッチします。
シダ植物は特に花も咲かないし一見地味に見えるかもしれませんが、野趣溢れる雰囲気が魅力でその世界は奥深く、様々な種類があります。
今回は魅力的なシダ植物たちをいくつか紹介していきたいと思います。
おしゃれな雰囲気のある珍しいシダで、洋風の雰囲気にも合います。
茎は黒褐色をしており、扇形の葉が互い違いにつきます。
学名のアジアンタムという名前で鑑賞用に流通することがあります。
ホウライシダの仲間でよく似ていますが、葉の付き方が特徴的でそれぞれ羽状複葉になった枝を扇形に広げます。
その姿がクジャクが尾を広げた姿に似ている為、名付けられました。
カタヒバの仲間の別称で、秋になると黄金色に紅葉することからコガネシダと呼ばれます。
紅葉するシダは美しく、草もの盆栽としても人気です。
冬になると胞子葉を伸ばす変わったシダ植物です。
伸びた胞子葉が花穂に似ている為名付けられました。
ワラビと名前につきますが、ワラビの仲間ではありません。
観葉植物として人気のあるシダ植物です。
ゴツゴツとした塊根から長い葉を伸ばし、野趣あふれる風情を楽しめます。
和室にも似合う観葉植物です。
直立する草姿がソテツのように見えることから名付けられました。
春にでる若葉は先端が丸まり、ワラビのようで可愛らしいです。
ワラビ同様食用にすることもできます。
正式名はオニヤブソテツといい、光沢のある葉が特徴的なシダ植物です。
魔除けの効果があるとされ、縁起物として家周りに植えられることがあります。
葉先が細く尖るのがかっこいいです。
着生するシダ植物で、葉のかたちが矛のように3裂するのが特徴的です。
葉裏は茶色をしており、草もの盆栽としても人気があります。
着生種のシダ植物で、その姿からコウモリランとも呼ばれます。
ビカクとは鹿の角のことで、葉のかたちが鹿に似ている為名付けられました。
巨大で吊り下げられるシダ植物はもの珍しく、インテリアグリーンとして人気があります。
中国原産の着生種で、シダ植物の中でもかなり人気の高い種です。
葉の切れ込みが緻密で美しいのが特徴です。
日本に自生するシノブは冬に枯れてしまいますが、トキワシノブは常緑性です。
以上、特徴的なシダ植物たちを紹介してきました。
シダの世界はシンプルなようで複雑。似ている種も多く非常に見分けがつきにくいです。
でもそれだけに一度はまってしまうとかなり面白いと思うので、ぜひ興味をもってみてくださいね。
記事・・・飛田亮