近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

サボテンとカピバラの聖地・伊豆シャボテン動物公園へ行ってきました!ー前編ー

作成者: GardenPorter|2017年3月5日

先日、関東へ帰郷した際、静岡県の伊豆シャボテン公園へ立ち寄ったのでその時のことを記事にしたいと思います。

伊豆シャボテン公園には温室が5棟もあり、中には世界中のサボテンが1500種類も見られます。

また、園内には120種類の動物たちが暮らしていて、中でもカピバラが人気者です。

特にこの冬季にはカピバラが露天風呂に入る様子を眺められるイベントが開催されるため、シャボテン公園随一の見どころともいえます。

植物好きで動物好きな私にとってはまさに楽園のような場所で、時間を忘れて楽しんでしまいました。

動物たちを紹介したいのは山々ですが、今回は園内で出会ったサボテンや多肉植物たちを中心に紹介していきます。

シャボテン公園入口。

朝一に来たのでまだ数人しか人がいませんでした。

チケット販売窓口には多肉の寄せ植えと苔玉が。

カピバラの形をしていることから、その人気ぶりが覗えますね。

ちなみにこのシャボテン公園、けっこう高い場所にあります。

国の天然記念物に指定されている大室山の麓にあり、駐車場からは相模湾を一望できます。

これだけ景観に恵まれているとランドスケープ的な観点からも期待が膨らんできますね。

さて、前置きはこれくらいにして入場ゲートへ。

園内はこんな感じです。

なだらかな大室山を借景に、公園の中央には池泉が巡り、動物たちが住まう小島が点在しています。

奥に見える建造物はレストランとお土産屋で、温室や室内で動物たちと触れ合える施設などもあります。

園内には放し飼いにされている動物たちもたくさん。

こちらはクジャク。

一瞬羽を広げた所を目撃したのですが、写真は取れずじまいでした・・・。

リスザルの大群も放し飼いにされていました。

リュウゼツラン科のアガベに群がっているようですが、これはアガベの下に住んでいるダンゴムシなどを探して食べていました。

園内にあるロックガーデン。

大量のユッカやアガベ、サボテンが植えられています。

所々に石碑や石像のレリーフが見られますが、これは古代メキシコのオルメカ文明やマヤ文明のもの。

どうやらメキシコと交流があるようで、園内の至る所にそびえています。

繊細な葉が特徴的なのはダシリリオン。和名は鋸歯竜といいます。

シュッとした葉と細やかな鋸歯が見とれるような美しさです。

鋸歯竜に似ているものを発見。

球状に整然と並んだ葉が美しいアガベ。和名は吹上といいます。

このように、温室の中以外にもリュウゼツラン科の植物やサボテンがいっぱいです。

謎のトリ?ドラゴン?らしき巨像。

なんとこのドラゴンの懐が温室への入り口です。

入ると少し地下に潜るのですが、温室同士は地下で繋がっている仕組みになっています。

さあ、いよいよ温室探索開始です。

温室には世界中の珍しいサボテンや多肉植物がいっぱいでかなり見応えがあります。

5つの温室はそれぞれ世界の地域ごとに分けられて展示されています。

まずは南アメリカ館から見ていきましょう。

白く丸っこい形が可愛らしいサボテン。雪晃(セッコウ)といいます。

濃いオレンジ色の花が美しく、サボテンにしては花期が長いのが特徴です。

鮮やかなピンクの花を咲かせているサボテンはネオポルテリアの一種です。

サボテンの中では、春先に最も早く花を咲かせる種です。

こちらはオオバキリン。

落葉した樹木のように見えますが、れっきとしたサボテンの仲間です。

樹木と同じように緑の葉をつけますが、幹にはちゃんとトゲが生えています。

春にはピンク色の花を咲かす、最も古い部類の原始的なサボテンです。

次はアフリカ館ですが、続きはまた次回更新していきます。

お楽しみに!

記事・・・飛田亮