前回に引き続き、伊豆シャボテン公園の温室内を紹介していきます。
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引き続き、5棟ある温室の中の一つ目、南アメリカ館から紹介していきます。
このニョキニョキと生えているユニークな細長いサボテンは金昇丸(きんこうまる)です。
金色の毛並みが綺麗で、子株がモコモコ生えている感じも気に入りました。
水族館によくいるチンアナゴを思い出しました。
アルゼンチン原産の黒鳳モドキ。
珍しいほふく性のサボテンです。
ニョキニョキと地面を這うように成長し、最後に鎌首をもたげるように立ち上がるのが面白いです。
ここからアフリカ館に入ります。
赤い花を咲かせているのはハナキリンというトウダイグサ科の低木です。
本当はマダガスカル原産ですが、アフリカ館にも展示されていました。
茎にはトゲトゲがあり、痛そうです。
こちらは塊根植物の蒼角殿(そうかくでん)。
青くつるんとしたタマネギのような塊根が特徴で、他の植物に絡まりながら成長します。
英名では「クライミング・オニオン」と呼ばれています。
南アフリカ原産の小さな多肉植物、リトープスです。
石のように見えることから「生ける宝石」とも呼ばれています。
プニプニとした感触が気持ちよく、中央の割れ目から花を咲かせます。
かなり大型のアロエの仲間で、鬼切丸(おにきりまる)といいます。
葉裏にはゴツゴツとした突起が見られ、名前負けしないかっこよさがありますね。
3棟目、森林性シャボテン館にやってきました。
頭上の木に着生しているビカクシダと、下垂しているモジャモジャはリプサリスというサボテンです。
このような見た目のサボテンは葦サボテンともいい、独特な雰囲気があります。
マダガスカル原産のカランコエの仲間です。日本では「胡蝶の舞」という名前で流通しています。
赤い可愛らしい花がたくさん咲いていて、温室内を賑やかにしていました。
マダガスカル館にはユニークなサボテンや多肉植物がたくさんありました。
中でもこの亜阿相界(ああそうかい)という植物は名前からして際立ってユニークでした。
幹の頂上に葉を付けるキョウチクトウ科の多肉性低木で、成長すると10m程になります。
亜阿相界と同じ仲間の塊根植物、恵比寿笑いです。
仲間といっても全く姿は異なり、白い塊根にトゲが生えているのが特徴です。
どんな葉や花が咲くのか気になります。
途中、季節の催しとしてしゃぼてん雛が展示されていました。
サボテンの表情に合った配置と、かなり凝った着物に感心させられました。
最後を飾るのはメキシコ館。
この巨大なアガベはテキラーナといいます。
名前でピンと来た方もいると思いますが、あのメキシコを代表するお酒、テキーラの原料です。
テキーラを作る際は葉を全て切り落とし、パイナップルみたいになったアガベを蒸して発酵させてお酒にします。
再び、這って成長するタイプのサボテン。今度は入鹿(いるか)という種です。
成長するにつれて根元が枯れていくので、まるで移動しているかのように見えることからメキシコでは不気味がられているようです。
前編で、温室外に生えているものを紹介した鋸歯竜です。
繊細な葉が際立って美しく、温室内でも存在感を放っていました。
こちらは吉祥天(きっしょうてん)というアガベの仲間です。
青白い葉の縁に、赤黒い鋸歯のコントラストが独特な雰囲気を醸します。
温室外にもたくさん自生しており、園内で最も多く目にしたアガベかもしれません。
アガベから生える巨大な花。天井を余裕で衝く勢いでびっくりしました。
普段は物言わぬ感じのアガベですが、かなり生命力に満ち溢れていました。
最後には多肉・シャボテン狩りコーナーがありました。
ここで温室で気になった植物を購入できる仕組みです。
私が気に入った玉翁もここで買えます。
白いフサフサとピンクの花が可愛らしいサボテンです。
出口には多肉の苔玉。色んな動物がいますが、どれが欲しいかと問われれば巨大カピバラ一択でしょう。
以上、シャボテン公園の植物たちを紹介してきました。
それでは最後はカピバラ露天風呂でしめたいと思います!
温かい温泉に浸かれて、青草も食べれて幸せそうでした。
ちなみにこの青草はミレットと呼ばれるイネ科の植物。
カピバラはイネ科の青草が大好物です。
記事・・・飛田亮