今までいろいろと日本の植物について紹介してきましたが、今日はちょっと趣向を変えてイギリスで人気のある庭木を紹介していきたいと思います。
日本とは環境が違うのであまり役に立たないかもしれませんが、ガーデニング大国のイギリスではいったいどんな木が庭に植えられているのか、参考にしてみてください。
大盃は日本のモミジの代表種ともいえる品種です。
日本で最も多くみられるイロハモミジで、秋の紅葉はすこぶる美しく真っ赤に輝きます。
日本のモミジがイギリスでも評価が高いのは、なんか嬉しいですね。
珊瑚閣は日本のモミジで、枝が真っ赤なのが特徴です。
冬季の落葉時に見せる真っ赤な枝だけの姿は、まるで海底のサンゴのように見えます。
秋には葉が黄色く染まり、美しい黄葉を楽しめます。
ジューンベリーの仲間で、日本でも流通しています。
春に真っ白な花をたくさん咲かせ、6月頃に実をつけ緑、赤、紫と色を変えていきます。
秋には葉がオレンジ色に色づき、紅葉も楽しめます。
ジューンベリーの中でも花つき、実付きの良い優秀な品種です。
ナナカマドの仲間です。
ナナカマドの中でも繊細な葉姿が特徴で、コンパクトにまとまるため扱いやすいです。
初夏に白い花を咲かし、赤、ピンク、白と色を変える果実を付けます。
どうやら日本ではまだ流通していないようです。
日本にも自生するマメナシの仲間で、春にたくさんの白い花を咲かせます。
樹形が細い円錐状に成長するためまとまりやすく、街路樹にも利用されています。
秋には紅葉も楽しめます。
まだ日本では流通していないようです。
中国原産のメグスリノキの仲間です。
葉のかたちが3出複葉と一見カエデには見えないかもしれませんが、紅葉の美しさは随一です。
アカハダメグスリノキはその名の通り幹肌が真っ赤で、よく表皮が剥がれるのが特徴です。
日本では植物園などで目にすることが出来ます。
日本には中国から伝わってきたムレスズメが生息していますが、本種はその仲間です。
丸い羽状複葉の葉と蝶形の黄色い花を咲かせます。
かなり強健な性質をもっており、生垣としても使うことも出来ます。
日本のハナズオウは成長してもせいぜい2m〜5mですが、セイヨウハナズオウは大きいものだと12mほどに成長します。
春になるとピンク色の蝶方の花を幹枝にたくさん咲かせます。
とても艶やかな姿は日本のサクラと通じるものがあります。
日本でも流通しており、初夏になると白いウメのような花を咲かせます。
地中海沿岸に自生しており、ハーブとしても知られています。
刈り込みにたえる為生垣やトピアリーにも利用でき、花後には黒い実も楽しめます。
日本のタラノキの斑入り品種です。
株立ちで葉を水平に広げる樹形が特徴的で、イギリスでは葉に白い斑模様が入った品種が庭木として利用されるようです。
春にでるタラノキの若芽は山菜としても有名ですね。
以上、イギリスで人気がある庭木を10種紹介してきました。
後半の10種はまた次回紹介していきます。
参考にしているのはイギリスのニュースサイト「The Telegraph」です。
気になった方は見てみてくださいね。
出典:The 20 best trees for your garden all year round - Gardening
記事・・・飛田亮