GardenPorterのお客様の中には華道やお茶花の花材を求めに来て下さる方も多いです。
お茶花には山野草が好まれることが多いですが、それは山野草には派手すぎない奥ゆかしい美しさがあるからでしょう。
お茶花として使われる植物はたくさんありますが、その中でもあまり普段見かけないようなものを今回は紹介していこうと思います。
まだ知らない植物を知るためにこのブログを見てくださっている方も多いと思いますので、参考にしてみてください。
西アジア・ヨーロッパ原産で、日本には江戸時代に中国から伝わりました。
春になると紫色の花をつけ、別名ハナダイコン、ムラサキハナナ、オオアラセイトウなどとも呼ばれています。
種子で良く増えるので、今では野生化して土手などに群生しています。
日本固有種で、関東から九州にかけて自生しています。
春になると先端が唇形に裂けた筒状の黄色い花を穂状にたくさん咲かせます。
葉は白味がかり、羽状に裂けます。
日本、中国、朝鮮半島などに自生する山野草です。
茎の上部に4枚の葉をつけ、春になると白いブラシ状の花穂を一本咲かせます。
おしろいを塗ってから眉を払う小さなハケ、眉掃きに見立てられ眉掃草という別名があります。
北海道〜九州に自生する山野草で、ヒトリシズカを大きくしたような見た目です。
春になると白い花を咲かせますが、ヒトリシズカのように糸状にはならず内側に巻き込むように咲きます。
花穂は2本咲くことが多いですが、3〜4本付くこともあります。
日本、中国、朝鮮に自生する山野草です。
弓なりに曲がる茎の先端に小さな可愛らしい花を咲かせます。
斑入りなどの園芸品種も多く出回っています。
東アジア、日本に自生する山野草です。
チゴユリの類縁種で春から初夏にかけて茎の先端に白と緑のグラデーションが美しい花を咲かせます。
ホウチャクソウの花はチゴユリと違い、先端が完全に開かないのが特徴です。
本州〜九州、中国、朝鮮半島に自生する山野草です。
春になると青い星形の花を咲かせます。
花を横から見ると丁の字に見えることが名前の由来だといわれています。
東アジア産のものと北米産のものが市場に流通しています。
本州〜九州、中国、朝鮮半島に自生する山野草です。
春になると唇形をした紫色の花を咲かせます。
花は4〜5cmと大きく、草全体に芳香があるのが特徴です。
渡辺綱が羅生門で切り落とした鬼の腕に花の形を見立てて名付けられました。
以上、春に使われるお茶花の中から少々マニアックなものを紹介してきました。
皆さんは全てご存知でしたか?
なかなかお茶花には面白いものがあるので、これからも季節ごとに紹介していこうと思います。
記事・・・飛田亮