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誤食に注意!間違えやすい山菜と毒草9選

作成者: 飛田|2017年4月29日

 春のいいところは見て美しいだけじゃなく食べてもおいしいところ!

特に春に芽生える旬の山菜たちにはとても魅力がありますよね。

山野草好きの方の中にはご自身で山まで山菜を採りに行く方も多いのではないでしょうか。

しかし山菜を採るときに注意しなくてはいけないのが、毒草の存在です。

お目当ての山菜と似た姿、似た環境で育つ毒草も多いので正しい知識と経験がないと危険です。

今回はよく間違えやすい山菜と毒草を挙げてみたので、山菜採りに興味のある方は参考にしてみてください。

 

セリとドクゼリ

 

 どちらも湿地や水辺に好んで生育するため、一緒に生えていることの多いセリとドクゼリ。

ドクゼリは日本三大毒草に数えられるほど毒性が強い危険な植物です。

見分けかたはドクゼリの方が成長が早く、葉柄が長いのが特徴です。

またドクゼリは根が太く、大きい株だとワサビのようになります。

 

フキノトウとハシリドコロ

 

成長すると全く違う見た目ですが、まだ芽生えの状態のときに良く似ている2種です。

ハシリドコロはナス科の多年草で、全体に毒があります。

フキノトウは白い綿毛が密生し中には蕾が詰まっていますが、ハシリドコロは黄緑色でほぼ毛がなく葉が多く重なっている点で見分けられます。

 

ニリンソウとトリカブト

 

どちらも山地の林という同じ環境で育ち、芽生えの葉のかたちが酷似しているため間違えやすいです。

トリカブトは全草に毒性があり、最悪死亡することもあります。

見分け方は地下を掘るとニリンソウの地下茎は横に這うのに対しトリカブトは紡錘形の塊根が根付いています。

ニリンソウは春に白い花を、トリカブトは秋に青紫色の花を咲かすので初心者は白い花を確認してから摘むのが無難です。

 

ギョウジャニンニクとスズラン

 

こちらも春先に地表から出た若芽がよく似ている植物同士です。

スズランは春に白い小花を咲かせる人気の植物ですが、実は有毒植物だとご存知でしたか?

ギョウジャニンニクは北海道を代表する山菜ですが、スズランの若芽とよく似ているのでご注意を。

ギョウジャニンニクは葉を千切るとニンニクの匂いがしますが、スズランは無臭なのが見分けるポイントです。

 

タラノキとウルシ

 

山菜として人気のあるタラの芽ですが、似たような新芽にご注意ください。

特に間違えやすいのがウルシで、人によっては新芽に触るとかぶれや皮膚炎を起こしたり、誤って食べると口の中がピリピリしたりといった症状が出るようです。

見分け方は新芽が生えている枝をよく見ることで、タラノキの枝はトゲが生えているのに対しウルシは樹皮がつるつるとしています。

 

オオバギボウシとバイケイソウ

 

庭の下草として良く使われるギボウシにも山菜に利用できる種類があり、オオバギボウシはその最たる例ですがバイケイソウという毒草と若芽の姿がよく似ている為注意が必要です。

見分け方の一つは葉脈で、ギボウシは一般的な主脈から側脈が走る脈すじですがバイケイソウは平行脈なのが大きなポイントです。

また芽出し時にギボウシは葉が巻くのに対しバイケイソウは葉が折りたたまれた状態です。

 

ノビルとスイセン

 

良く花壇に植えられるスイセンですが、わりと強い有毒植物です。

スラーっと伸びた葉が似ている2種ですが、ノビルは葉に丸みがありスイセンは先端に行くほど平べったくなります。

最大の見分けるポイントはやはり匂いで、ノビルは葉を千切るとネギのような匂いがしますがスイセンは無臭です。

 

ゴボウとチョウセンアサガオ

 

庭をスコップで掘っていてゴボウのようなものを見つけても、それを安易に口にするのは危険です。

チョウセンアサガオという幻覚や中毒症状を引き起こす植物の根と間違って食べてしまう例も少なくありません。

ゴボウの根は繊維質で出来ていますが、チョウセンアサガオの根はもろく折れやすいので見分けがつきます。

近頃よく庭木に植えられるエンジェル・トランペットもチョウセンアサガオの仲間なので気を付けましょう。

 

シャクとドクニンジン

 

シャクはヤマニンジンとも呼ばれる山菜で、若葉や根っこが食用になります。

シャクとよく似ているのがドクニンジンで、誤って口にすると中毒症状を引き起こす恐れがあります。

シャクにはセリとミツバを合わせたような芳香がありますが、ドクニンジンは葉や茎を千切ると不快な臭いがします。

また、ドクニンジンの茎には赤い斑点が現れることが多いのが見分けるポイントです。

 

 以上、間違えやすい山菜と毒草を紹介してきました。

この他にも間違えやすいものはたくさんあるので、山菜を採りに行く際は気を付けてくださいね。

 

記事・・・飛田亮

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