近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

☆新商品入荷☆一足早く開花する、淡いピンクの高山ユリ「ヒメサユリ」など

作成者: GardenPorter|2017年6月1日

 本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは、

・ワニグチソウ

・ヒメサユリ

・コバノズイナ

・ナデシコ ブルーヒルズ

・ニオイハンゲ

の5点の草花たちです。

今回はヒメサユリとニオイハンゲについて紹介していきます。

ヒメサユリについて

  • 学名・・・Lilium rubellum
  • 属名・・・ユリ科ユリ属
  • 花期・・・5〜6月
  • 花色・・・ピンク
  • タイプ・・.・多年生宿根草

 特徴 

これからの季節を彩る人気の花の一つ、ユリ。

たった一輪でも咲いていると気分がパッと華やぐ素敵な魅力があります。

このヒメサユリは高山に生育している種なので、自生地では6〜8月頃に開花します。

ですが平地では5〜6月頃に開花するため、他のユリたちに先立って一足早く花を楽しむことが出来るのです。

茎は30〜50cm程に伸び、先端に淡いピンク色の花を付けます。茎は直立するか、花の重みで垂れ下がります。

ピンクの花はグラデーションが美しく、甘い芳香がするのが特徴です。

似ている種にササユリがありますが、雄しべの先端がヒメサユリの方が黄色いことから識別できます。

オトメユリという名前でも流通しています。

 

 原産地

日本固有種です。

宮城県南部、新潟県、福島県、山形県の県境にそびえる高山帯にしか生育しない貴重なユリです。

 野生種は絶滅危惧種にも登録されています。

 

 育て方

春の生育期には十分日に当てますが、暑さと蒸れを嫌うため、夏場の直射日光は避け風通しの良い涼しい日陰で管理します。

用土は水はけのいいものを好み、水やりは表土が乾いたらたっぷりとやり、夏と冬の休眠期のやり過ぎには注意しましょう。

ユリは連作障害を起こしやすいので毎年か一年おきに植え替えを行い、その際は用土も新しいものに変えましょう。

アブラムシが付きやすいので病害虫にも注意します。

 

ニオイハンゲについて

  • 学名・・・Pinellia Cordata
  • 属名・・・サトイモ科ハンゲ属
  • 花期・・・6〜7月
  • 花色・・・黄緑色
  • タイプ・・.・宿根多年草

 特徴

 サトイモ科の植物は独特な花を咲かせるものが多く、好き嫌いが分かれそうですがこのニオイハンゲは同じサトイモ科の植物の中でも可愛らしい花を咲かせます。

夏になると小さく細長い仏炎苞のある黄緑色の花を咲かし、付属体が釣り竿のように伸びるのが特徴です。

花にはバナナのような甘い芳香があります。

ハート型の葉にも観賞価値があり、葉脈に沿って白い斑模様が入ります。

葉裏は上品な紫色をしており、葉の基部にできるムカゴを用土に植えると発芽して増えていきます。

草丈は15〜20cm程度とコンパクトにまとまるので鉢物や草盆栽として楽しむのがおすすめです。

 

 原産地

中国原産です。

中国中部の湿り気のある岩場に好んで生育しています。

 

 育て方

 年間を通して強い日光の当たらない、半日陰〜明るい日陰の環境で育てます。

特に夏の暑さや蒸れが苦手なので、風邪通しの良い涼しい環境で夏越しさせましょう。

用土は水はけのいいものを好み、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。

傷んだ葉や枯れた葉を取り除くことで通気性が良くなり、株が弱るのを防げます。

 

 以上、本日入荷した商品の中から2点を紹介しました。

記事・・・飛田亮

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