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野趣溢れる魅力。美しい原種クリスマスローズ8選

作成者: 亮飛田|2017年11月18日

秋の終わりを感じつつある今日この頃、もうすぐクリスマスローズの時期がやってきます。

花の少ない冬の時期に咲いてくれるクリスマスローズは園芸界の人気もの。

今では数え切れない程の園芸品種が作られ、市場を賑わせています。

今回紹介する原種クリスマスローズたちは、園芸品種とはまた違った野趣あふれる魅力をもつものばかり。

世界に20種以上が存在する原種クリスマスローズの中から、特徴的な8種を紹介していきます。

ヴェシカリウス

  • 学名・・・Helleborus vesicarius
  • 花期・・・2~3月
  • 花色・・・紅紫色

トルコ~シリアの中東の砂漠地帯に自生しています。

乾燥した厳しい環境のなかで生息する唯一の種です。

花はライムグリーンに紅紫色が掛かり、完全には開花しないベル状をしているのが特徴です。

厳しい環境のためか種子がかなり大きく、大豆くらいの大きさがあります。

オリエンタリス

  • 学名・・・Helleborus orientalis
  • 花期・・・2~3月
  • 花色・・・白、黄色、薄ピンク

レンテンローズと呼ばれる春咲きの園芸品種を作出する際親になる、重要な役割をもつ品種です。

ロシアのコーカサス地方~トルコ、黒海沿岸に自生しています。

アブチャスカ、グタータスなどの亜種が存在します。

チベタヌス

  • 学名・・・Helleborus thibetanus
  • 花期・・・2~3月
  • 花色・・・ピンク、白

ヨーロッパ~地中海周辺にその大半が自生する原種クリスマスローズですが、本種のみ遠く離れた中国四川省に自生しています。

1989年に20年ぶりに再発見されたので、幻のクリスマスローズと呼ばれています。

淡いピンク色の透き通った花が美しいです。

アーグチフォリウス

  • 学名・・・Helleborus argutifolius
  • 花期・・・1~3月
  • 花色・・・黄緑色

地中海に浮かぶコルシカ島を中心にヨーロッパに自生するクリスマスローズです。

冬になると爽やかなライムグリーンの花を咲かせます。

葉にはヒイラギのような鋸歯があり、突然変異でできた白い斑入り品種があります。

ニゲル

  • 学名・・・Helleborus niger
  • 花期・・・1~2月
  • 花色・・・白色

ヨーロッパではクリスマスの時期に咲くことから名付けられた「クリスマスローズ」という名は、本来このニゲルに付けられました。

ヨーロッパに自生し、純白の花を咲かせます。

原種クリスマスローズの中でも丈夫で育てやすいため、人気のある品種です。

リビダス

  • 学名・・・Helleborus lividus
  • 花期・・・1~2月
  • 花色・・・紅紫色

スペインのマジョルカ島や地中海の沿岸の一部に自生しています。

灰色がかった紅紫色の花が特徴で、シックな雰囲気があります。

葉には銀色の網目模様が入ることがあります。

木立性のものとほふく性のものがあるようです。

フェチダス

  • 学名・・・Helleborus foetidus
  • 花期・・・1~3月
  • 花色・・・黄緑色

ヨーロッパに自生し、寒冷地では草丈1m以上に成長するユニークな種です。

伸ばした花茎の先にライムグリーンの可愛らしいベル型の小花をたくさん咲かせます。

葉や茎をつぶすと独特の青臭い香りがしますが、直接触れなければ気になりません。

オドルス

  • 学名・・・Helleborus odorus
  • 花期・・・1~3月
  • 花色・・・黄緑色

ヨーロッパに自生する種で、クリスマスローズの中では珍しく花に香りがあります。

個体差がありますが、メロンのような爽やかな香りがするものも。

花はライムグリーンで整った綺麗な形をしているのが特徴です。

 

以上、魅力的な原種クリスマスローズたちを紹介してきました。

ぜひこの冬は原種クリスマスローズとともに過ごしてみてはいかがでしょうか。

記事・・・飛田亮