夏の始まりを告げる花のひとつ、ユリ。
ですがユリといってもその種類は多岐に及びます。
同じような形の花でも、よく観察するとそれぞれがユニークな特徴をもっていることに気づくでしょう。
今回は日本に自生するユリたちを紹介していきます。
日本固有種のユリで、中部地方以北の海岸や崖に自生します。
草丈は20~60cm程度で、橙色に茶褐色の斑点がある花を上向きに咲かせます。
花弁の元の部分が細くなっている為、花が透けているように見えることが名前の由来です。
草丈10~50cm程のバイモユリの仲間です。
花は黒紫色で、斜め下向きに咲かせます。
花には悪臭があるので、室内に飾る際には注意が必要です。
日本特産のユリで、本州中部地方以西から四国・九州に分布します。
葉がササの様に細く尖っているのが特徴で、花弁は外側にくるりと反り返ります。
グアム、中国、朝鮮、日本に自生するユリの仲間です。
草丈1~2m程になる大型のユリで、橙色に暗紫色の斑模様が入った花を下向きに咲かせます。
日本特産のユリで、北陸地方を除く近畿地方以北に自生しています。
草丈1~1.5mで、白い花弁に黄色い筋と赤い斑点が特徴的な花を咲かせます。
花の直径20cm以上と、ユリ科の植物の中でも最大級の大きさです。
関東地方以西、四国、九州に自生します。
葉の形がハート形の様な卵状心形なのがウバユリの特徴です。
夏に黄緑色の細長い花を咲かせます。
九州、四国、台湾北部、中国に自生するユリの仲間です。
草丈1~1.5mで、淡いピンク地に紅色の鹿の子模様が入る10cm程の花を咲かせます。
日本の南西諸島、九州南部が原産です。
草丈50cm~1m程度で、ラッパ状の白い花を咲かせます。
よく似た種にテッポウユリがあります。
以上、初夏に花咲く日本のユリたちを紹介してきました。
記事・・・飛田亮