8月11日は山の日。
2016年に制定されてから今年で3回目の山の日を迎えるわけですが、皆さん登山を楽しんでいますか?
登山の楽しみひとつである道中に出会う山野草たち。
今回は夏山で出会えるかもしれない楚々とした山野草たちを紹介していきます。
本州の中部地方~東北地方に分布する高山植物の代表種です。
高山帯~亜高山帯の湿った草原に生息しています。
白い花弁に見えるものは萼片で5~7枚あり、中央には黄色い葯が目立ちます。
近縁種や変種が多く、東北地方以北のエゾノハクサンイチゲ、四国のシコクイチゲなどがあります。
日本の固有種で、本州、四国に分布します。
高山の岩場に好んで生息し、釣鐘状の小花をたくさん咲かせます。
葉が針葉樹のツガに、花の色がサクラに似ていることが名前の由来です。
本州の中部地方以北に分布し、ゼンテイカという名でも知られています。
草丈は50~80cm程度で、山吹色をした10cmほどのラッパ状の花を咲かせます。
朝に開花すると夕方には萎んでしまう一日花で、日光に群生地が多いです。
日本全土、朝鮮半島、中国に分布します。
山地の日当たりの良い場所に好んで生息しています。
草丈は20~60cm程度で、夏になると茎の先端に黄色い花を咲かせます。
オトギリソウを原料にした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が切り殺したという平安時代の伝説から名付けられました。
日本固有種の1属1種の山野草です。
北海道~本州中北部の日本海側に分布しています。
山地~亜高山の林内や雪渓周辺に好んで生育し、日光白根山周辺に多く見られることから名付けられました。
草丈20~30cm程度で、花弁はなく淡い紫色をした萼片を4枚咲かせます。
日本固有種の山野草で、イワカガミの高山種です。
北海道、本州に分布し、高山の岩礫地や雪田に好んで生育します。
夏に花茎を伸ばしピンク色の小花を咲かせます。
イワカガミよりも一回り小さく、5~10cmほどの大きさです。
日本固有種の山野草で、本州の中部地方以北に自生しています。
高山の岩礫地に好んで生息し、草丈は10~40cm程度に成長します。
細く繊細な茎に、青紫色をした釣り鐘状の花をいくつも咲かせます。
本州の中国地方以北に自生し、山地や高原の日当たりの良い草地に好んで生息します。
草丈80~130cm程に成長する大型の山野草で、茎の先端に淡い紫色の小花をブラシ状にたくさん咲かせます。
登山口など標高の低い場所でも目にすることができます。
以上、夏山で見られる山野草たちを紹介してきました。
記事・・・飛田亮