外に出たくなくなる様な暑さが連日続き、植物や自然と触れ合う意欲がすり減りがちな今日この頃。
こんな時だからこそ部屋に一輪お花でも生けて、心を落ち着けたいものです。
今回は夏季に生けられるお茶花を紹介していきます。
日本や朝鮮半島に自生する宿根草です。
夏~秋にかけて細長い花穂に黄色い小花を咲かせます。
この花穂を金色の水引に見立てて名付けられました。
タデ科のミズヒキとは全く異なる品種です。
扇状に葉を広げる姿が檜扇に似ているため名付けられた多年生宿根草です。
夏になるとオレンジ色の花を咲かせ、秋には真っ黒な実をつけます。
この実は「ぬばたま」という枕詞として和歌にも使われます。
草丈は40~100cmと大きく成長します。
関西では夏の生け花の定番花です。
日本の山地や高原に自生し、山野草としても扱われる多年草です。
夏に淡い紫色の花穂を咲かせます。
葉は輪生し、何段もの層になることが名前の由来です。
日本固有種の山野草です。
色鮮やかな朱色をした5弁花を咲かせます。
節の部分が黒褐色を呈すのが名前の由来です。
近縁種にエゾセンノウやマツモトセンノウがあります。
北海道、本州中部地方以北に自生します。
草丈は30~100cm程度で、夏に暗紫褐色のシックな花を咲かせる独特な雰囲気の山野草です。
自生地でもあまりお目にかかれない希少な種です。
別名ビャクブ。中国原産のつる性植物です。
夏になると淡い緑色の花を咲かせます。
葉柄と花柄が合着しているので葉の上に花が咲いているように見えます。
江戸時代に渡来してきたので利休との直接の関係はないです。
日本固有種の1属1種の山野草です。
本州(東北地方南部~近畿地方)の太平洋側の山地に自生します。
夏になると可憐な花をうつむいて咲かせます。
黄花を咲かすキレンゲショウマがありますが、これは異なる種です。
日本、中国原産です。
夏になると長く伸ばした花茎に白い花を穂状に咲かせます。
若菜を茹で水にさらして山菜として食用にしていたことから名付けられました。
以上、夏季に生けるお茶花を紹介してきました。