近江庭園のお庭トーク | お庭のプロが厳選するお庭づくり・盆栽づくりのための季節の花だより

盆栽展へ

作成者: 平木 雄一朗|2020年12月7日



弊社以外で紅葉をみるのは、ことしは大徳寺がはじめてでした。
陽射しに染まる赤色がとても鮮やかで美しく、心に残る景色となりました。

先日まで開催された、芳春院特別展の庭園展示盆栽目録。

樹齢はどれも約150年〜300年ものばかり。笑







薄い鉢で育てる盆栽は、お庭づくりや鉢で育てる山野草と、
近しい様で、遠い領域だと感じ、同じ植物を扱う分野でも
育て方やケアの仕方も似ているようで、全然似ていない。笑



薄い鉢に300年の歴史が詰まった盆栽を、世代を超えて受け継がれていること。
その然るべき体勢が備わっていることにも、毎度、驚かされます。

似ているけど、全然違う領域。


日本の伝統だけど、客観的に見ると異質な世界観だと感じました。

今はまだ、気負いする高価な盆栽ではなく、
鉢で山野草を育て、目の届く範囲で、
日本の旬を愛でる、身近な暮らしを充実させることが幸せにつながると信じています。