2019/06/24

吾、ただ足るを知る?

こんにちは。

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こちらは事務所の前に据えてあるつくばいです。漢字が彫られているのがお分かり頂けますでしょうか?

石庭で有名な龍安寺にもこちらと同じものがあり、「知足のつくばい」と呼ばれています。真ん中の四角形を口という字に見立て、「吾唯知足」と読めるようになっています。

「吾、唯、足るを知る」…、未熟な自分には到底できない考え方です。笑 

現状の有り難みを感じ満ち足りていることを知るのは大切なことですよね。それを昔のお庭から教えてもらうことができるなんて、やっぱりお庭は人が育んできた文化なのだなと感じます。

少し意味が異なるとは思いますが、技術面に関しては現状に満足せずにどんどん色んな経験をして吸収していけたら良いなと思います!足るを知ってはいけない部分もきっとあるはず。

 

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技術の特訓といえば、こちらの現場。worldskills2019に出場する選手二人で木塀を一から仕上げてくれました。やはり良い仕上がりですね…土間も打たれ駐車スペースの完成です。将来的に車をお持ちになったら絶対に必要ですよね。

そしてこちらのお庭は中の仕上げにも取り掛かり始めています。板石を据付けし、園路を造っていきます。

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板石の園路の周りは真砂土舗装を施し、歩き易さも確保していく予定です。

木塀側に植栽のエリアができ、家の中からまたはデッキから眺めるお庭がどんなものになっていくのか楽しみです。沓脱ぎ石も設置しますので、お庭に出やすくいつでも緑に触れられるというのがとても素敵ですよね。

完成が待ち遠しいお庭です!

そしてこちらのお庭は、とうとう完成致しました!

修学院離宮で見られる一二三石(ひふみいし)を模したデザインのアプローチは土間に色を付けたことで建築とも良いバランスの仕上がりです。

お施主様が大切にしていらしたテラコッタの置物も違和感なく馴染んでいると思います。洋花は殆ど植栽していないのですが建築の雰囲気に合ったアプローチになったのではないでしょうか?

帰るとき、家を出発するときに常に緑がお出迎えしてくれるのはとても良いですよね。一日の元気と安らぎを植物から与えてもらえると思います!

弊社で初めて使用するスマートポストもとても良い感じです。建築とぴったり合わせる色味が選べて機能性抜群。

アプローチに落ちる木の影が揺らめくと、それだけで癒されます。

 

今回お施主様が、一緒に、ということで職人たちと記念撮影をしてくださいました。職人たちが「こんなにお客様に喜んでいただけて嬉しい」とはにかむ写真を見て、私も自然と頬が緩みます。

お客様に喜んで頂けることは私たちにとってのやりがいと何よりの喜びです。これからも自分の技術の研鑽を重ね、より良いお庭造りをしていけたらと思います。良いお庭はお客様の良い時間を造ります。そのためにも日々「足るを知らずに」進んでいきましょう。

 

投稿者: 松本 友香里

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