2019/06/21

庭師は一日にして成らず

こんにちは。

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弊社の庭が森と化してきました。明日、暦では「夏至」の日です。一年で一番昼の時間が長い日になります。まだ6月だというのに、暦では既に夏が終わっていこうとしているのですね。

ですが、世間はまだまだ夏前…、これからも暑い日が続きそうです。植物を見て、涼やかな気持ちになって頂けたらと思います。

 

さて、今週の私は、こちらのお庭の工事に入っていました。

石積みと色の濃く渋い木塀のこちらのお庭です。こちらの工事 と並行して入らせて頂いています。

こちらの木塀の色はエボニーという色の塗料を使用しているのですが、シックな感じで石積みとも合っているので、私は結構気に入っています。

建築の白黒のはっきりとした色合いを、木塀の自然な黒褐色が和らげていてとても素敵ですよね。

そして、こちらのお庭で見どころなのは、やはり石積みではないでしょうか。道路と建築の高さのギャップを石積みでカバーしています。この石積みの裏側には土を入れお施主様の植栽スペースになる予定です。

前面の石積みには残念ながら参加出来なかったのですが、今回の作業で少しだけ石積みすることが出来ました。家の横のこちらのスペースに最後まで石を積ませて頂きました。

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三人で積んだら写真も撮る間もなくあっという間に積み終わっていました。

私はまだまだ石積み練習中なので、石を割ったり石の面を見極めるところからしっかり学んでいかなければなりません。他の職人二人がスイスイと積んでいたので、横目でチラチラと確認しながら自分も手を動かしていました。

少し段差が落ちている部分はお庭に繋がる階段のような役割になっています。

この石の天端(一番上の部分)を綺麗に積むのがとても難しいのですよね。石の大小の配置で石積みに面白みを出すのも私にはまだまだ難しいのですが、同じような形の石ばかりにならないように自分なりに考えて出来たかな、と思います。

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先輩の職人に指摘を受けながら良い技術を身に着けるために日々仕事に取り組んでいます。

職人と呼ばれる職業は、現在技術者の高齢化が著しくどんな業界でも大きな問題となっています。現在活躍されている庭師の方々も年月をかけて習得してきた技術が合っての今があります。私のような若輩者がすぐに立派な庭師になれる訳はありません。ゆっくりと、ですが着実に技術が身についていくように日頃の仕事をしっかりとこなしていかなければなりませんね。技術を持った職人になるためには、きっと一生かけても難しい目標なのだと思います。「ローマは一日にして成らず」という諺がありますが、庭師もまさに一日にして成りませんよね。

造園、庭師というものをもっと盛り上げられるように、自分も一歩ずつ成長していけたら良いです。

 

こちらのお庭作りもだんだんと佳境に、頑張りましょう!

投稿者: 松本 友香里

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