2020/04/27

木々がざわめくお庭

こんにちは。

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イロハモミジの新緑とノムラモミジの真紅の若葉がとても美しいコントラストを生み出しています。近江庭園の中庭も美しい新緑の季節に差し掛かり、沢山の木々が活発に動き出しています。外に出ることが難しい日々ですが、窓の外に緑の見える空間があるだけで心の落ち着き方が違うということを日々実感しています。

 

さやかに吹き抜ける風

こちらのお庭がいよいよ完成を迎えようとしています。私も植栽の段になり、やっとお庭づくりの現場へ向かうことができました。お問い合わせを頂いてから1年以上、私が事務所の仕事も始めるようになってから初めてお問い合わせ頂いたお客様でしたので、なんだか感慨も一入です。

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まずは高木をどんどん入れていきます。こんなに入るのか?というほど樹木を持ってきていたように思ったのですが、お庭に入れてみたら不思議なことに木が多すぎるという感じが無くなり、自然と空間を構成する要素に馴染んでいきました。

これはどのお庭づくりに携わっていても思うのですが、植栽は樹木の向きが命だな、と。向きによってはごちゃついたお庭になってしまいますので、樹木の向きは慎重に選ばなくてはなりません。

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いたって自然な雑木たち。そしてこのお庭をつくる前のお庭から引き継いだ灯篭や景石たちが植栽が入ったことによってより自然に見えます。幹の線がとても美しいですね。以前ご紹介した井戸の蓋も大活躍しています。

植物が入って一段とお庭らしくなってきました。やはり、植物が入ると躍動感が出ますね。

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下草や苔も入り、お庭の中に入り込んで行く魅力がぐんと増したような気がします。いくつも仕込んだ山野草たちが自分たちの季節に咲いてくれることを思いながら植栽していきました。季節が移ろうたびに違う姿を見せてくれるお庭が、お客様にとっての心地よい空間になってくれると嬉しいです。

こちらのお庭は土地柄、風がよく吹く土地にあります。乾燥は心配なのですが、柔らかい風が吹き緑がさやさやと揺れるお庭の姿は格別に美しいものになってくれると思います。木々と風の音に耳を傾けられる、そんなお庭に育てていけたら良いですよね。

完成まで、残り僅かです。最後の調整まできちんと仕上げていきましょう。

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投稿者: 松本 友香里

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