梅雨の曇り空の中、6月24、25日に弘匠塾が開催されました。
私は近江庭園に入社してから初めての参加です。
今回の内容は「桂垣」です。
桂垣とは、桂離宮のものを原型とする竹垣の形式のことです。竹穂を使用し、割竹で間隔をおいて押さえる竹塀式のものと、生きた竹を折り曲げてそのまま垣根に使用するものがあります。
ちなみに桂離宮では生きた竹穂を編み込んだものが垣根となっています。
今回は会長のご自宅にあった桂垣を一度解体し、再び参加者の皆さんで作り直しました。
この青々とした孟宗竹が新しい垣根になります!
皆さん熱心に会長からのレクチャーを聞き、作業に取り組んでいます。
一日目は、解体作業と厚みを持たせるためのあんこを入れ、化粧の竹を入れたところで終了しました。続きは二日目になります。
二日目も皆さん食い入るように会長のお話しを熱心に聞いていらっしゃいました。
私も会長のお話しは初めて聞くことばかりでとても勉強になりました。
「竹垣を考えた人は凄いなあ」と会長が零した一言に私も思わず頷いてしまいました。
棕櫚縄で化粧結びをし、まもなく完成です!
こちらが完成した桂垣です!
裏表に竹穂を使用しており、重厚感と豪華さの溢れる仕上がりになりました。これが何百メートルも続いているところを想像すると壮観ですね。
弘匠塾では会長の教えを受け、日本の伝統的な庭園の技術を学ぶことができました。これからも開催されるときは参加していこうと思います。